暗殺者
ふう〜ここは戦場、常に周囲に気を配り、息を潜めて移動する。
陰に隠れては敵の動きを探り、油断したところを撃つ!
・・・
・・・
むっ敵を発見、あの後姿はシンジだわ。
相変わらず、ボケボケッと歩いているわね〜隙だらけだわ。
シンジに気づかれないように背後まで近づいて・・・
トントン
「ん?」
こっちを振り向いた瞬間に!
ビュッ
「うっうわっ」
シンジの顔面にヒット!シンジは死んだわ。
「な、何するんだよ。冷たいじゃないか」
「アンタ隙だらけよ、そんなんじゃ死ぬわよ」
ビュッビュッ
「や、ヤメテよ〜」
水鉄砲で攻撃、これで三度死んだわ。
「戦場でヤメテは通用しないわよ、まったくチルドレンたるもの普段から周囲に気を配りなさい」
「う、ううう・・・そんな事できるわけないじゃないか、アスカのおたんこナス〜〜〜〜〜〜!!」
あ〜あ、泣きながら走って行っちゃった、ちょっとやり過ぎちゃったかしら。後で謝っておいた方がいいわね。
敵は一人じゃないわ、ここにはまだまだアタシの敵がいる。どこから現れる?油断できないわ。
・・・
・・・
むっ敵を発見、あの後姿はファースト。
相変わらず、フラフラと歩いているわね〜隙だらけだわ。
ファーストに気づかれないように背後まで近づいて・・・
トントン
「なに?」
こっちを振り向いた瞬間に!
ズッキュ〜〜ン!
「ぎゃ〜〜〜!」
「ちっ」
「な、なにがちっよ。アンタ本物ぶっ放して危ないじゃないのよ、死ぬところだったわ」
本物の銃を撃ってきたわ、あと数ミリずれていたら頬に当たっていたわ。
「死ねばいいのに、残念」
「アンタねえ〜発言に注意しなさいよ。アタシが死んだら世界が悲しむのよ」
「そう、よかったわね」
「あ、コラ待ちなさいよ」
人をバカにしてムカつくわ。一発当てないと腹の虫がおさまらないわ。ファーストがあっちを向いたわ、チャ〜〜ンス!
「アスカ〜〜」
「ほえ?」
背中からシンジの声が聞えたわ。
「さっきのお返しだ〜綾波、アスカを押さえていて」
「わかったわ、碇クン」
「あ、離しなさいよ!」
ファーストに羽交い絞めにされて動けないわ。シンジの手には銃、やられちゃうわ。
「くらえ〜〜」
ビュ〜〜〜〜〜〜〜〜!!
「きゃあ〜〜!」
な、なにその水鉄砲は?服に当たったら削り取られて、イヤ〜〜〜〜エッチ〜〜〜!
「ア、アスカの裸・・・」
ブシュ〜〜〜!
「み、見るんじゃないわよバカシンジ!ファーストも早く離しなさいよ」
シンジが鼻血を出しながら倒れたわ、バッチリアタシの裸を見られちゃったじゃないのよ!
「うふふ、いい気味ね」
「説明するわ、その水鉄砲は銃身で水流を激しくさせる事により、当たった物体を削り取るのよ。アダルティーな水鉄砲で今年の夏に売り捲くるわよ」
リ、リツコ!アンタが発明したのね、まったくろくなもの作らないわね。
「おらあ〜〜」
「ぐえっ!」
「アタシの裸を見たバツよ、逝ね逝ね、逝ね〜〜〜〜!」
シンジにマウントポジションになって連打よ!
「ぎゃ〜〜〜!」
「アスカったら過激ねえ〜拳に血が付いちゃっているじゃないの、その辺で止めておかないとシンジ君が死んじゃうわよ」
「ふん、このくらいで勘弁しててあげるわよ」
それより、お気に入りの下着まで破れちゃったわ。シンジに弁償してもらうわよ。
「お次はリツコ〜〜」
「あら、何かしら?」
「シンジに変なもの与えたわね、お陰で迷惑したわよ」
「あら怒ったの?」
自分は無関係って顔をしているわ。
「怒っているわよ、覚悟はいいかしら?」
「困ったわね〜えいっ」
プッ!
「んあっ・・・」
な・・・い、意識が遠退いていく・・・
「目覚めた時この事は全て忘れているわよ、自分のベッドで目が覚めるのよ」
くう〜〜リツコのやつ〜・・・ああ、ダメだわ意識が・・・
「博士、新しい水鉄砲はどうですか?」
「シンジ君にモニターしてもらったんだけど、ちょっと発売は無理みたいね」
「どうしてですか?」
「威力がありすぎてさっきみたいになったら困るでしょ、街中血の雨が降るわ」
「そうですか」
「まあ、これはこれで楽しめたからよしとするわ」
「そうですか」
「帰りましょうか」
「はい」
その場から帰っていくリツコとレイ、倒れたままのシンジとアスカが目を覚ますのは自分のベッドの上であった。
ネルフ内を息を潜めて動き回るアスカちゃん、敵を探しています。水鉄砲でシンジ君を攻撃、レイちゃんには失敗で一勝一敗。
そしてシンジ君の逆襲でイヤ〜ンな姿に(^^;)嬉しいシンジ君ですが、天国へ逝ってしまいそうです(笑)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 暗殺者