ボーナス

 
 ふっふっふっふ〜〜今日は楽しいボーナス日〜

 私の血と涙と汗の結晶が、ボーナスに凝縮されているのよ〜〜

 さあいくらかな〜明細書を見ようっと。

 ん?

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 少なっ!

 な、なんなのよ、この額は!?ちょっと使ったらすぐに無くなっちゃうわ。

 これじゃあ欲しかったパーツなんか買えないし、生活費で飛んじゃう〜〜

「通路で何騒いでいるの?五月蝿いわよ」

「あっリツコ、丁度良かったわ」

 ボーナスの事を聞かなくちゃ。

「私のボーナスの事なんだけど〜支給額が少なすぎやしない?」

 リツコに明細書を見せたわ、三佐の額としては少ないと感じるわ。

「十分な額でしょう、多すぎるんじゃない?」

「なじぇ!?」

 リツコの支給額を教えてもらったけど、私より多いじゃないのよ。

「遅刻、早退、無断欠勤が多いのに貰えるだけありがたいじゃないのよ」

「ほえ?」

「本当はナシって話もあったのよ」

「うそっ?」

「でもそれは可哀想だからって、最低限の額を支給したのよ」

「そ、そんな〜〜」

「ちゃんとシンジ君に渡して生活費にするのよ。決して車の部品を買わないように!」

 み、見透かされているわ。恐るべしリツコ。





 トホホ、半年間の努力がこの仕打ちとは、非道だわネルフ!こうなったらシンちゃん達と一緒に反乱を起こそうかしら。そして私を総司令として新生ネルフを設立、給料もボーナスもウハウハだわ。

 よしっ決めたわ、シンちゃん達を誘って反乱を起こそうっと。

「あっミサトさん」

 おっ丁度いいところにシンちゃんとアスカがやって来たわ、さっそく誘うわよ。

「ミサト〜リツコから聞いたわよ、ボーナスが少なかったんですって」

 むっリツコのやつ、お喋りなんだから。

「ミサトさん、気を落さないで下さいね」

 ん〜〜シンちゃんは優しいわね、チューしたくなるわ。

「それでね、話があるんだけど・・・」

 あとでレイも誘っちゃおう。

「ミサトさんのボーナスは自由に使ってください。僕とアスカのボーナスから生活費を出しますよ」

「えっ今なんて?」

 私のボーナスを取り上げる?

「だ〜か〜ら〜欲しいパーツがあるんでしょ、買って良いわよって事よ」

 ジ〜〜〜〜〜ン

 な、何この胸にこみ上げる感動は?

「今日はご飯を食べて帰りましょう、私の奢りよん」

 もう嬉しくて、二人の手を繋いじゃったわ。

「奢るってお金もってんの?」

「持っているわよ、ステーキを奢ってあげるわよ」

「「わ〜い、わ〜い」」

「事務的な喜びねえ、もうちょっと嬉しくしなさいよ」

「だってミサトさんの財布の中身が心配で」

「む〜〜言ってくれるわね〜大丈夫よ」

 でもちょっちあやしいかな、でも可愛い弟妹の為なら頑張っちゃうわよ〜


 嬉しいボーナスですが、ミサトさんの支給額が(^^;)反乱を起こしてボーナスを多く得ようと考えますが、シンジ君とアスカちゃんの優しい気遣いで起こりませんでしたね。

 これに懲りてちゃんと働くように努力しないといけないですね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION ボーナス