病名は

 ふああ〜もう朝なのね。

 あ〜だるいわ、起きたくないわ。

「アスカ〜朝だよ〜」

 襖の向こうからシンジの声が聞えたわ。返事するのも面倒だから無視しておこう。zzz〜

「アスカ〜早く起きないと遅刻しちゃうよ」

「わかっているわよ〜もう少し・・・」

 だんだん瞼が閉じてきて・・・

「アスカ〜二度寝はダメだよ」

 どうして二度寝をしているってわかっているのよ?

「ん〜起きたくない」

「どうしたの?入るよ」

 あっちょっと!

 答える暇も無くシンジが入ってきたわ、も〜レディーの寝姿を見るなんて、バカ!

「具合悪いの?」

「うん」

「風邪かい?」

「ううん、ちょっとだるいの」

「だるい?」

「学校休んでいい?」

 このまま寝ていたいわ。

「ダメ」

「どうしてよ
〜?このだるさは病気だわ」

「うん、病気だね」

「でしょう、だから学校休む〜」

「病気でも五月病では学校を休む事はできないよ」

「五月病?初めて聞く病気だわ」

「はいはい、はやくご飯食べないと遅刻するよ。さあ起きて起きて」

「五月病が治ったら起きるわ」

「今起きれば治るよ」

「え〜〜?うふふ、そうねえ〜シンちゃんが添い寝をしてくれれば治るかもしれないわよ」

「えっええ!?」

 ふふ、真っ赤になって可愛いわね、まあシンジにそんな度胸があるとは思えないけどね。

 タッタッタッタ!

 勝ったわ!シンジは真っ赤になりながら部屋を出て行っちゃった。これでゆっくり寝れるわね。



「アスカ〜」

「何よ」

 二分ぐらいしてからシンジの声が聞えたわ、もう寝れないじゃないのよ。

「お医者さん連れてきたよ」

「はあ〜何言ってんの?」

 医者を連れて来たって、五月病が治るわけ無いじゃない。

「それじゃあお願いします」

「ええ、さあアスカ腕を出して」

 ん?聞いた事がある声ね。

「リ、リツコ!?」

 リツコが白衣を着て入ってきたわ。

「この極上の注射を打てばどんな病気でも治るわよ、うふふ」

「ちょ、ちょっとまってよ、そのすんごく大きな注射器はなによ?」

 長さが一メートルくらいあるじゃないのよ。

「特製注射器よ、大丈夫!死なないわよ」

「そ、そんなの打たれたら死んじゃうわよ」

「アスカ〜病気は治ったかな?」

「な、治ったわよ。もう治っちゃった、ご飯食べる〜〜」

 アタシは猛ダッシュで部屋を飛び出したわ。

「リツコさん、アスカは病気が治ったようですね。ありがとうございます」

「またアスカが病気の時は呼んでちょうだいね」

「はい」

 な、なんか二人で危険な話をしているわね。うっかり病気なんてできないじゃないのよ〜
 


 毎年発生する病気にかかってしまったアスカちゃん。

 シンジ君は起こすのに一苦労ですが、救世主により簡単に起こす事ができました(笑)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 病名は