母の日

「博士・・・」

「あらレイ、何か用かしら?」

「これを・・・」

「ケーキがどうかしたの?」

「博士にあげる」

「あら珍しいわね」

「今日、母の日だから・・・」

「そうだったわね、今日は姉の日だったわね」

「母の日・・・」

「姉の日よね!」

「・・・はい、姉の日です」

「ふふ、美味しそうなケーキね。一緒に食べましょう」

「はい」

「紅茶を入れるから座ってなさい」

「私がやります」

「いいわよ、座ってなさい。姉の日だからって特別な事しなくていいわよ」

「ずいぶんと姉を強調しますね、そういう歳でも・・・」

「レ〜〜イ、今ねえ〜魔改造っての流行っているのよね。ちょうど手頃な素材が目の前に、ウフフ・・・」

「す、すいません。今日は美しい姉の日でした」

「あら美しいだなんて、うふふふ〜」

「・・・」











「紅茶を入れたわよ、さあ食べましょう」

「・・・いただきます」

「美味しいわね、レイが選んできたの?」

「はい、ここのチーズケーキは美味しいと評判なんです」

「へえ〜よく知っているわね。調べたのかしら?」

「アスカや碇クンと一緒に時々食べに行くんです」

「あらそうなの、良いわね学生は」

「博士の学生時代はどうだったんですか?」

「私の学生時代はね〜」

「長くなりそうだから止めておきます」

「な・・・」

「今度聞かせてもらいます」

「そ、そうね。今度聞かせてあげるわ」

「はい、父の日は来月なんですよね」

「そうよ」

「私の父は誰なんですか?」

「え?ええとね・・・」

「いないの?」

「そ、そうねえ〜私がシンジ君と結婚すればシンジ君がお父さんになるわよ」

「それだけは絶対にダメ!」

「ふふ、ごめんなさいね。シンジ君はレイのお婿さんになるのかしら」

「・・・はい」

「ふふ、ライバルが多そうだから頑張りなさいよ」

「はい」

「美味しいケーキありがとう、嬉しい姉の日だわ」

「頑固に姉の日を強調するんですね」

「そうよ、文句あるかしら?」

「い、いいえありません」

「よろしい」


 レちゃんにとっては母の日、でもリツコさんにとっては姉の日になります(笑)

 美味しいケーキを贈ってもらったリツコさん、よい姉の日になりました。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 母の日