日課

 平日は学校があるから早起き。

 夏休みはゆっくりと朝寝坊したいんだけど、できないんだよなあ。

 今日も早起きだ。

 朝ごはんを作る前にアスカを起こしに行くんだよね。

「アスカ〜アスカ〜朝だよ」

「zzz〜〜」

 ベッドではアスカがまだ爆睡しているよ、頬っぺたをつねっても起きそうにないぞ。でも起こさなくちゃいけないんだよね。

「ラジオ体操に行くんだろ、早く行かないと終わっちゃうよ」

「うみゅ〜」

 体操をした後にカードに押してもらうスタンプが可愛いから毎日行っているんだけど、そんなに可愛いスタンプかな?女の子の可愛い感覚がわからないや。

「アスカ〜起きなよ」

「起こして〜」

 手だけを伸ばして僕に引っ張れって言っているよ。

「はいはい」

 毎日の事だから僕は手を持ってアスカを引っ張り起こした。

「おはよ〜〜」

 挨拶したけど瞼は閉じたまま、身体は左右に揺れている。まだ完全に起きていないね。

「じゃあ行こうか」

「うん」

 アスカが僕の手を握ってきた、僕も握り返してそのまま連れて行く。目を閉じているから一人で歩けないんだよね。

「眠い〜〜」

「夜更かししているからだよ」

「だってガンダム見ていたんだもん」

「休みだからと言って遅くまで起きていたらダメだよ」

「はいは〜い」

 返事だけか・・・僕はアスカを連れて外に出た。アスカはTシャツにホットパンツで寝ていたからそのまま外に行けるんだよね。まあパジャマでも連れ出していたけどね。




「シンジ〜お日様が眩しいわね」

「目閉じているじゃないか」

「そう〜?閉じていても明るいのがわかるわ」

 手を繋いでてもフラフラ、ラジオ体操する意味あるのかな?





 ラジオ体操は近くの公園でやっている、すでにみんな集まっているぞ。

「シンジおっはよ〜」

「おはよう碇クン」

「おはよう碇君、アスカ」

「おはよう」

 すでにマナ、綾波、委員長が来ていた。みんな早いなあ。

「おは〜〜〜みんな元気ね〜」

「アスカ〜また碇君に起こしてもらったのね」

「ううん〜シンジが起こされてきたの〜」

 まだ寝ぼけているよ。

「アスカって朝弱いのね、私なんてすぐ目が覚めちゃうわよ。シンジ〜一緒に体操しよう」

 確かにマナは朝に強いね、朝から元気いっぱいだ。

「アスカがまだ寝ている・・・暗殺のチャンス」

 あ、綾波〜物騒な事考えないでよ。

「ファースト聞えているわよ〜」

「空耳じゃないの、誰もアスカの事を後ろから刺すなんて考えてないわよ」

「考えているじゃないのよ!」

 う〜ん、微笑ましい光景だ。違うかな?おっとそろそろラジオ体操の時間だ。



 ラジオから流れる体操の音楽、夏休みや体育の時にしかしなくても覚えているんだよね。

 綾波もマナも委員長、そしてアスカも体操をやっている。

「ふぁああ〜」

 アスカ〜また眠り始めたよ、寝ていても身体が動いている、凄い特技だ。


 第一が終わって第二体操も無難にこなして終了だ。そしてカードにスタンプを押してもらうためにみんな並ぶんだよね。

「シンジ〜並ぶわよ〜」

「うん」

 毎日スタンプを押してもらうんだけど、どう見ても可愛いって思わないんだけどなあ。

「じゃあ帰ろうか」

「う〜〜ん、帰ろう〜みんなじゃ〜〜ね」

 アスカ〜そろそろ起きなよ〜また帰ったら寝るんだろうな。アスカはそのまま寝ていいんだけど、僕は仕事に行くミサトさんの朝食作りで忙しくなるんだよね。たまには僕が起こされてみたいよ。


 夏休みの朝はラジオ体操。真面目?なアスカちゃんは休まずに出続けています(笑)

 カードに押してもらうスタンプ、アスカちゃん達は可愛いと感じていますが、男の子のシンジ君は可愛いとは思っていませんね(^^;)

 家に帰ったらまた眠りにつくアスカちゃん、シンジ君に頼りきっていますね。


 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 日課