お出かけ
う〜〜ん、実にいい天気だよなあ。絶好の洗濯日和だ。
「シンちゃ〜〜ん、何かお菓子ない?」
「戸棚にポテトが入っていますよ」
「あんがと」
GWに入ってからミサトさんは家でゴロゴロ、日頃の激務の疲れをとっている・・・けどゴロゴロしすぎだよなあ。
「ね〜〜ミサト〜〜どっかに連れて行ってよ〜〜」
アスカは出かけたいらしくミサトさんにお願いしているが・・・
「疲れているから明日ね〜〜」
「昨日もそう言ったでしょう〜いつの明日よ〜〜」
上手く話を逸らされてご立腹だ。
「いつの明日かしら〜〜シンちゃんと公園にでも行ってくれば」
「なんで公園なのよ?公園なんて子供の行くところじゃないのよ!」
アスカは子供じゃないか。
「そう〜?公園は面白いわよ。シンちゃ〜〜ん」
「はい何ですか?」
「お小遣いあげるからアスカを公園に連れて行ってちょうだい」
「はい、わかりました」
「公園なんて行きたくないわよ〜」
アスカが頬を膨らませて行くのを拒否したぞ。
「まあまあ、シンちゃんが途中でアイスを買ってくれるわよ」
「アイス?しょ、しょうがないわね〜行ってあげるわよ。言っておくけどねシンジ〜〜アイスの為に行くんじゃないんだからね」
「わかっているよ」
僕は苦笑したよ、誰が見たってアイスに釣られて行くってわかるからね。僕はミサトさんにお小遣いを貰って懐がホクホクだ。
「どれにしようかな〜〜」
公園へ行く途中にあるコンビニでアイスを買っていこう。アスカはどれを買うかかなり迷っているよ。
「僕はモナカにしようかな」
「モナカ、良いわね〜アタシはチョコモナカにしようっと」
他にもジュースを買っていこうかな。
「ジュースも買うの?」
「うん」
「じゃあお菓子も買うわよ」
「いいよ」
ミサトさんからお小遣いを貰っているから金銭は問題ないぞ。
「誰も居ないね」
「当ったり前じゃないのよ、GWよ!みんなどっかへ出かけているわよ」
公園は人っ子一人居ない、僕達の貸しきり状態だ。
「あそこのベンチでアイスを食べましょう」
「うん」
大きな木の下にあるベンチに腰をかけてアイスを食べる事にした。木がベンチを日陰にしてくれて涼しいなあ。
「ん〜〜美味しい」
「美味しいね」
「お菓子も開けてよ」
「うん」
スナック菓子を開けて僕とアスカの真ん中に置くと、アスカはすぐに食べ始めた。
「美味しい〜〜」
「はは」
「ん?何が可笑しいの」
「アスカの食べっぷりが見てて気持ち良いよ」
「食べっぷりって、アタシは上品に食べているわよ」
「豪快が似合うよ」
僕より食べるからなあ。
「それが乙女に言う台詞?怒るわよ」
「はは、ゴメンゴメン」
「まったく、今度言ったら血祭りよ」
お〜〜怖いなあ、言わないようにしよう。
「豪快・・・豪傑が似合うわ」
「ファースト!」
「綾波」
ビックリした〜綾波がベンチの後ろから急に現れたよ。
「何しにきたのよ?」
「暇だから来たのよ、これは差し入れ」
綾波が持って来たのはコンビニの袋だった。
「アイスじゃないアンタ気が利くわね〜隣に座んなさい」
「うん」
アスカの眼がアイスを見て輝き始めたぞ。
「ん〜〜美味しい〜」
「美味しいわ、碇クン」
「うん美味しいね」
平和なGW、このひと時がずっと続けばいいなあ。
GW、アスカちゃんはどこかへ出かけたいのですが、ミサトさんはお疲れ気味(^^;)
アイスに釣られて公園に行くことになったアスカちゃんですが、楽しいひとときを過ごせました。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION お出かけ