おもち
「いっぱい作ったからおかわりしてね」
今日は赤木博士のお家へお呼ばれ、お汁粉を作ってもらったの。
「わお〜〜美味しそう、いっただきま〜〜す」
「いただきます」
碇クンとアスカもお呼ばれ、碇クンだけでいいのに・・・
「レイはお餅何個かしら?」
「ふたつ」
お正月で飾ったお餅がお箸で掴んだら、とろけるようにおわんの中に落ちたわ。
「おいし〜〜」
アスカはさっきから食べ続けているわ、流石大食いね。もうお餅を十個以上食べているわ。
「綾波、美味しいね」
「うん、美味しい」
そんなに甘くないからおかわりできるわ。
「レイ、おかわりは?」
「はい」
赤木博士にお椀を渡して、その間にお茶を一口・・・お茶の苦味が口の中の甘みをとってくれる。
「お餅は二個でいいかしら?」
「一つで」
お餅でお腹がふくれるわ。
「ファースト、アンタって小食ねえ〜もう少し食べないと貧血で倒れるわよ」
「胃が小さいから、お腹いっぱい」
「お餅三個だけでしょう〜アタシなんて十五個は食べたわよ」
それは異常よ。
「アスカの胃が大きすぎるんだよ、僕だって五個が限界だよ」
「そう碇クンの言うとおりだわ」
「なんでよ〜食べ盛りなのよ。アタシから見ればアンタ達が小食なのよ。リツコもそう思うでしょう」
「そうね〜食べ盛りでも十五個は凄いわね、尊敬しちゃうわね」
「あ〜〜その発言、なんかバカにされているわ」
「ふふ、ごめんなさい。焼いたお餅もあるからたくさん食べていいわよ」
「わお〜〜磯辺焼きじゃない」
アツアツだわ、美味しそう。
「私も一個貰うわ」
「アンタお腹いっぱいじゃないの?」
「これはお汁粉とは別よ」
焼きたてで美味しいわ。
「シンジ君、お餅がまだ余っているから持って帰っていいわよ」
「あ、はいいただきます」
碇クンもお家でお汁粉を作るのかしら?今度食べに行きましょう。
「お餅が硬いわ」
「乾燥しているからね、水に浸けていれば柔らかくなるよ」
そうなんだ、お餅が硬い・・・硬い・・・
「えいっ」
ゴンッ!
「いった〜〜何するのよ!」
アスカの頭をお餅で叩いたけど気絶さえしないわ。
「死なないのね」
「お餅で死ぬわけないでしょうが!」
「あ、綾波なにしているの」
「レイッ」
「お餅なら証拠隠滅、完全犯罪ができるわ。だから私と碇クンの為に死んで」
テレビのドラマでも氷で完全犯罪があるわ、だからお餅でもできると思うの。
「アンタの為に死ぬなんてお断りよ〜〜!」
ゴンッ!
「きゃ・・・う〜〜〜ん・・・」
アスカに反撃のお餅カウンターをされちゃったわ・・・今日の勝負は私の負けね。でも・・・今度は勝つわよ・・・
お正月のお餅はお汁粉や磯辺焼きでレイちゃん達のお腹を満たしてくれます。
食いしん坊のアスカちゃんはお餅をちょっと食べすぎですね(^^;)
そのお餅で完全犯罪をもくろむレイちゃんでしたが返り討ちにあいました(笑)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION おもち