おねがい
「う〜〜ん、う〜〜ん」
リビングでシンジが頭を抱えて唸っているわ、どうしたのかしら?
「シンジ、何唸っているの?便秘?」
「アスカじゃあるまいし違うよ」
ムカッ!何よその反抗的な態度は。
「アタシは便秘じゃないわよ、ちゃあんと毎日・・・」
毎日・・・
「って、レディーに何恥ずかしい事言わせているのよ、このスケベシンジ!」
「アスカが勝手に言っているんじゃないか」
「な、何ですって!?」
「宿題しているんだから、静かにしてよ。オヤツなら冷蔵庫に入っているよ」
冷蔵庫にオヤツ!プリンかしら。
「宿題って英語?まだやってんの、とろいわね。アタシはとっくの昔に終らせたわよ」
「それは英語が得意だからだろ。国語の時は遅いくせに」
「五月蝿いわね〜国語は難しすぎるのよ。英語は世界標準なのよ、英語の方が偉いの!」
「はいはい、オヤツはプリンだからね」
くう〜アタシの言葉を聞き流してムカツクワね。
「アンタねえ〜そんな事言うと教えてやらないわよ」
「別にいいよ、自分でやるから」
「あ〜〜かわいくないわね〜ちょっとかしてごらんなさい」
「あ、ちょっと」
アタシは強引にシンジからプリントを奪い取ってやったわ。
「これはこう、これの答えはこれ、これは・・・」
こんなの五分で終っちゃうわよ。
「ほら、お終いよ」
「はやい・・・」
「当然でしょ、なにか言う事はないの」
「あ、ありがとう」
「よろしい」
んっふっふ〜〜さあて今度は・・・
「それで、要求は何?」
ゲッ、考えが読まれている?
「な、何のことかしら?」
「だってアスカがタダで宿題をしてくれるわけがないじゃないか。何が望みなの」
「ばれちゃっているならしょうがないわね」
「アスカの事だから食べ物関係かな」
そこまで読まれているのね。
「まあそういう事にしておくわ」
「夕食はハンバーグが良いんだろう」
「ピンポーン正解!」
突然食べたくなるのよね。
「わかったよ、アスカの大好きなハンバーグにするよ」
「当然でしょ、宿題をやってあげたんだからね」
「うん、ありがとうアスカ」
ふふふ、夕食は美味しいシンジのハンバーグね。ご飯が待ち遠しいわ〜
主夫シンジ君の本当の職業は学生、宿題で悩んでいます(^^;)
でも天才?アスカちゃんにかかれば、すぐに終わってしまいます(本当は自分でやらないといけないんですけどね)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION おねがい