おに
今日は二月三日、赤木博士は節分だからって豆をくれたわ。
豆をまいて、鬼を追い出して福を呼び込む、日本古来の風習・・・
豆をまいて・・・鬼を追い出す・・・
豆をまいて・・・
豆を投げて・・・鬼を追い出す・・・
鬼を追い出す・・・
鬼は・・・
鬼は弐号機パイロット・・・
豆をなげて弐号機パイロットを追い出す・・・
そして福を呼び込む・・・
福を呼び込む・・・自分のところに呼び込む。
福は・・・碇クン。
碇クンを自分のところに呼び込む・・・
まとめると豆で弐号機パイロットを退治して碇クンと一緒になることね。
うふっ・・・早速実行しましょう。
「あ〜〜今日もテストかあ〜〜面倒だわ〜」
「毎日毎日疲れるよね」
「サボっちゃおうかな〜」
「ミサトさんに怒られるよ」
「ミサトがアタシ達を怒ることはできないわよ。自分だってサボる時があるでしょう」
「はは、そうだね。いっつもリツコさんに怒られているよね」
「ええ、だらしない保護者だわ」
食堂に碇クンと弐号機パイロットが居たわ。碇クンはカレー、弐号機パイロットはスパゲッティーを食べているわ。
さあ計画を実行しましょう。
「鬼は外」
「イタッイタタ、こらファーストなにすんのよ?痛いじゃないのよ!」
「鬼は外、鬼は外〜弐号機パイロット、早く退治されて」
「何でアタシが退治されなきゃいけないのよ、豆を投げるのやめなさいよ」
「あ〜今日は節分だったね」
「碇クン、正解よ。弐号機パイロットは鬼なの」
そろそろ角を生やして本性を現すわ。
「アスカが鬼か〜赤鬼だね」
「シンジ〜!アンタ一回死んでみる?」
「ご、ごめんごめん」
碇クンを脅しているわ、早く退治しないといけない。
「えい、えい、早く消滅して」
「消滅しないわよ!やめなさい」
ああっ豆を奪い取られたわ、豆が効かないなんて最強の鬼かしら?
「ファースト、覚悟はいいかしら?」
このままでは私の生命が危ないわ、こうなったら奥の手を・・・
「バナナ食べない?」
「バナナなんかで許すと思っているの!まあくれるんなら貰っておくわ」
うふ、かかったわね。象をも眠らせる睡眠薬を仕込んだバナナよ、永遠に眠りなさい。
「もぐもぐ、あら美味しいじゃない」
うふふ、数秒後には永遠の眠りにつくわ。
・・・
・・・
・・・
「あ〜〜美味しかった」
どうして眠らないの?弐号機パイロットには睡眠薬程度では効かないのかしら。やっぱり弐号機パイロットは人間ではなく鬼だったのね。
豆をリツコさんから貰ったレイちゃんは当然鬼退治、鬼は当然アスカちゃん(笑)
豆を投げつけてアスカちゃんを退治しようとしますが、アスカちゃんには効きませんでした。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION おに