お月見

 今日は満月が綺麗なだなあ、絶好の十五夜だね。

「シンジ〜お団子ちょうだ〜い」

「うん、冷蔵庫に入っているよ」

 十五夜という事でお団子を買っていたんだよね。

「シンちゃん、私にもお団子ちょっ」

「はい」

 ミサトさんがお風呂から上がってきた、アスカがお団子を全部冷蔵庫から出しているからお皿を用意しよう。

「もぐもぐ、美味しい〜〜」

 アスカはお団子を食べてご満悦だね。

「ごくごく、う〜〜ん、美味しい〜〜」

 ミサトさんは麦酒を飲んでご満悦だ。

「クエックエ」

「えっペンペンも欲しいの?」

「クエッ」

 ペンペンがやって来た、ペンギンはお団子食べても大丈夫なのかな。

「食べれるかい?」

「クワッ」

 大きく頷いた、僕はお団子を一つ取ってペンペンの口に持っていった。

「クエックエ〜〜」

「美味しいかい?」

「クエッ!」

 ペンペンもご満悦だね、僕もお団子を食べようっと。

「もぐもぐ、うん美味しい」

「お団子美味しい、満月だから最高ね。 こんな満月の夜は昔を思い出すわ」

「昔?ミサト、何かあったの?」

「ちょっちね・・・」

 ミサトさんが麦酒を置いて語り始めたぞ。

「昔はね〜街には悪が蔓延していたのよね、そこに正義のスターが登場して悪を滅ぼしたの。その正義のスターが美少女戦士だったわけよ」

 ん?なんか聞いた事ある内容だな。

「その美少女戦士は正体はね、実は・・・」

「シンジ〜月を見にベランダに行こう」

「うん」

「あっちょっと最後まで話を聞いてよ〜〜」

 酔ったら必ず話すんだよね、聞き飽きちゃったよ。僕はアスカとベランダに向かった。






「うわ〜〜綺麗ね」

「本当だね」

 ベランダから見る満月は静かな街を照らしているよ。

「満月を見ていると何だか興奮して変身しちゃいそうだわ」

「えっ変身?」

 僕は思わずアスカのお尻を見た。ふう〜尻尾は生えていないぞ、良かった良かった。

「そうよ、ほらアタシを見て何か感じない?」

「えっ?」

 アスカが立ち上がってクルリと一回転見せたが何も感じないよ。

「ほら〜満月の光でいつもより綺麗だとか、可愛いとか〜」

「う〜〜ん」

「どうしてそこで悩むのよ、バカ!」

「悩んじゃいけないの」

「バカシンジ!」

 パシッ!

「イッタ〜〜」

 何でか知らないけどいきなりビンタされてアスカが部屋に戻って行ったぞ。

「何で叩かれなきゃいけないんだよ」

 お団子が少なかったのがいけなかったのかな?う〜〜ん何故だろう・・・







「シンちゃん、もう少し女心をわかりましょうね」

「クエクエ」


 お月見に必要なお団子、アスカちゃん達の大好物です。ミサトさんの酔い話に逃げるシンジ君達(^^;)

 ベランダではちょっといい雰囲気?でもお子ちゃまのシンジ君にはわかりませんでした。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION お月見