「綾波、ここに居たんだ」

「碇クン」

 自販機でジュースを飲んでいたら碇クンが走ってやって来たわ。私を探していたみたい。

「時間あるかい?」

「時間?どうして」

 これからのスケジュールは・・・何もないわ。

「来てほしい所あるんだよ」

「どこ?」

「来てくれればわかるよ」

 場所を行ってくれれば一人で行けるのに、教えてくれないから碇クンの後を付いていったわ。






「ここだよ」

 着いた場所は噴水のある広場、私のお気に入りの場所だわ。

「ここがどうしたの?」

「あれを見てごらんよ」

「あれ?」

 碇クンが指差した方向には・・・

「サクラ・・・」

「今日は綾波の誕生日だよね。おめでとう」

「誕生日・・・」

 私にも誕生日があったのね。

「あの桜は誕生日プレゼントだよ。綾波は桜を見たいって言っていたよね」

 ・・・そういえば言っていたような気がするわ。

「リツコさんに頼んで作ってもらったんだよ」

「赤木博士に?」

「うん、リツコさん張り切っていたよ。僕も少し手伝ったんだ」

「碇クンも手伝ったんだ。ところでこれは普通の桜なの?」

「うん普通だと思うよ」

「赤木博士のことだから自爆装置が付いているかもしれないわ」

 隠しスイッチがあるに違いないわ。

「はは、そうかもしれないね」

「ありがとう、碇クン」

 こんな嬉しいプレゼントは初めてだわ。碇クンの誕生日にはもっと嬉しいプレゼントを贈りたいわ。


 今日はレイちゃんの誕生日ですね。

 シンジ君のプレゼントは巨大でした。リツコさん特製なので特別な仕掛けがあるかもしれません(笑)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 桜