トレーニング
「げっ!!」
お風呂上りに体重を量ってみたの、そしたらなんと増えていたわ・・・
そんなわけないわよね、きっと体重計が壊れているんだわ。このアタシの体重が増えるわけないじゃないのよ。そうよ、きっとそうだわ。さあご飯を食べようっと。
シンジはまだ夕食の準備をしていたわ、ちょっとお風呂が早すぎたわね。髪を乾かしながらテレビを見ていたらできるわね。
「アスカ〜ご飯できたよ」
「うん」
ご飯、ご飯〜〜今日のおかずは何かしら?
「わお〜〜トンカツじゃない」
「うん、安かったからね」
たくさんあるわね、いっぱいいっぱい食べようっと。いっただきま〜〜す。
パクパク、パクパク
衣のサクサク感がたまらないわね。ご飯とよくあうわ。
「シンジ〜おかわり」
「うん、大盛りでいい」
「うんっ」
トンカツソースにご飯もいいのよね。
パクパク、パクパク
「アスカ、そんなに食べて大丈夫?」
「何が?」
「最近、ちょっとふっくらしてきたよ」
「うそっ!?」
そ、そんなわけないわよ、体重計も壊れていたんだし、シンジの見間違いよ、きっと目が悪いんだわ。
「シンジ、ウソ言わないでよ、エイプリルフールじゃないのよ」
「ウソ言ってないよ、夏休みに入って自堕落な生活をしていたからじゃないの?」
「自堕落な生活なんかしてないわよ、それにおかしいじゃない」
「なにが?」
「アタシが太っているんだったなら、アンタだって太るはずでしょう」
シンジはアタシより食べているから、シンジが太るのが先でしょう。
「僕は太らない体質だから」
「なんですって〜〜!!」
女性にとって言いたい台詞を言ってくれるじゃないのよ、ムカつくわね〜
「それに、夏休みに入っても僕はずっと家事をしてるから体を使っているんだよ。アスカのように食べて寝て食べて寝て〜って生活をしてないからね。そんな生活をしていると終いにはお相撲さんみたいになっちゃうよ、アスカ関」
「うふっシンちゃんって〜〜時々命知らずな台詞を言うわよね〜」
「そうかな?おかわりはいいかい?」
「いらないわよ!星々が砕け散る様を見るがいいわ!ギャラクシアンエクスプロージョン!!」
ドゴオオオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
「ぎゃあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
「ふん、ごちそうさま!」
ホントッむかつくわね、バカシンジ〜〜
「たっだいま〜〜シンちゃん麦酒麦酒、ってシンちゃんどうしたの!?」
「知らない」
屍にしてやったわよ、テレビ見て寝よう。
・・・でもこれは一大事だわ、なんとかしないと。
・・・
・・・
・・・
と、言うわけでトレーニングを開始するわよ。
「何が、と、言うわけなの?」
アタシはネルフのトレーニングルームでファーストに説明してあげたのに聞き覚えが悪いのね。
「だ〜か〜ら〜来るべき使徒との決戦の為に備えて肉体を強化するのよ、わかったかしら?」
「ええ、貴女が夏休みに入って自堕落な生活をして太ったから、ダイエットをする為にここにきたのね。でも一人でするのが嫌だから私を無理やり連れて来たんでしょう」
な、なんで言ってないのに当てるのよ。
「違うわよ、使徒との決戦に備えてよ」
「そういうことにしておくわ」
「よろしい、それじゃあ着替えるわよ」
「ええ」
アタシとファーストはロッカールームへ向かったわ。
う〜〜やっぱり太ったわね。・・・お腹のお肉が掴めちゃう、これはピンチね。
「ウエストは・・・センチね」
「なっそんなに太くないわよ」
「太ももは・・・センチ」
「だから太くないの」
目測しない!
「太くない事にしておくわ」
「太くないの!それにしてもアンタは痩せているわね、ちゃんと食べているの?」
無駄なお肉が付いて無いから、女のアタシから見てもスリムと思えるわ。
「ええ、貴女みたいに大食いじゃないから、それに太らない体質なの」
キ〜〜ファーストまでそう言う?アタシだって言ってみたいわよ〜〜
着替えが終わってトレーニングルームへ戻ってきたわよ、さあ始めましょう。
「それでトレーニングメニューは?」
「へ?」
「効率的にしないと身体に負担がかかるだけよ」
「そうなんだ」
メニューなんて考えてきてないわ。
「いつも私がやっているメニューがあるんだけど、それでいいかしら?」
「あっじゃあそれをやるわよ」
よ〜し、頑張るわよ〜〜
「ぜえぜえぜえぜえ・・・ちょ、ちょっときつすぎるわよ」
「そう?」
アタシはバテているのにファーストは余裕じゃないのよ。
「自堕落生活のし過ぎね、痩せるには先が長いわよ」
「トホホ・・・ぜえぜえぜえ」
で、でも頑張らなくっちゃ、負けないわよ〜〜〜〜!
次の日
アイタタタ
身体中が筋肉痛だわ。ベッドから起きれない。
トホホ、痩せるにはまだまだ時間がかかるわね、夏休み中に痩せれるかしら?イタタタタ
夏休みの自堕落生活でちょっと太ったアスカちゃん、シンジ君に指摘されました。ちょっと言葉数が多かったシンジ君は沈黙してしまいました(^^;)
レイちゃんを無理やり誘って行なったトレーニングはハードでアスカちゃんにとっては大変です。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION トレーニング