年越しそば

 

ズッズ〜〜〜


ゴックン!!



はあ〜〜



インスタントの年越しそば、虚しいわね〜〜



ズッズ〜〜


ゴックン!!



はあ〜〜〜



大掃除はしなかったし、おせち料理も作らなかった、虚しいわね〜〜



テレビを一人で見ながら年越し、そのまま寝正月、虚しいわね〜〜



このまま一人のまま年老いてくのかしら?



いいえ、こんな生活じゃダメだわ



暖かくて皆が居る、生活を絶対に手に入れてみせるわよ!









「シンジ〜〜海老天貰うわよ〜〜」


「あ〜〜僕の海老天が〜〜」


「い〜〜じゃん、育ち盛りのアタシが貰うのよ。シンちゃんやっさし〜〜」


「僕だって育ち盛りなのに、アスカの食いしん坊・・・」


「何か言った!?」


「いいえ何も・・・トホホ、僕の海老天」


「碇クン、食べかけで良かったら私のあげるわ」


「えっ?いいよ。綾波のだろ、食べなよ」


「ううん、私はお腹いっぱいだから碇クンが食べて、はい」


「あ、ありがとう綾波」


「碇クン・・・」


「フンッ!何がお腹いっぱいだからよ!そんなんだからいつまでもアタシに負けるのよ」


「アスカ、そんな言い方ないだろ」


「本当の事でしょ、特にこの胸!アタシの方がおっきいんだからね。ほらシンちゃん触ってみる〜?」


「な、何を言っているんだよ」


「ふふ、照れちゃってかっわい〜〜」


「そうね、確かに胸はアスカが大きいわね、負けたわ。そしてお腹回りのお肉も負けたわ」


「な、なんですって〜〜!!」


「ははっ綾波〜今の良いよ」


「むっこのバカシンジ〜〜」


ドゴッ!


「ぐえっ!!」


「アンタねえ〜今度言ったら初日の出は拝めないわよ!」


「は、はいぃ〜〜」


「可哀想な碇クン、私の胸で眠って」


「あ、綾波〜〜」


「こら〜〜〜何ドサクサにまぎれてやってんのよ、ファースト!アンタのまな板の胸なんかで寝れるわけないでしょう」


「じゃあ私の太もも、碇クンどうぞ」


「アンタの太ももよりアタシの太ももの方が気持ち良いわよ〜」


「そうね、その大きさはボンレスハム並だわ。私が眠るわね」


「アンタが寝てどうするのよ。どきなさいよ〜〜」


「気持ちいいわ、すやすや・・・すやすや・・・」


「寝るんじゃないのよ、あんっ太ももをさすらないでよ〜〜」


「気持ち良いから、今日の私の枕はアスカの太ももね」


「アタシが寝れないじゃないのよ〜〜〜」





















「あ、ミサトさん。どうしました涙を流して?ツユが濃すぎましたか?」


「ううん、違うわ。シンちゃんの手料理は最高よ。アンタ達の姿を見てウルッときちゃったの」


「?」

「ずっと一人だったから家族に憧れていたのよ、その憧れていた家族が今ここにあるの、ジーンってきちゃうわ」


「ミサトさん」


「可愛い弟に妹、今年一年色々あったけど無事に年を越せそうね」


「はい、来年もよろしくお願いします」


「私もよろしくね」


「ちょっと〜〜アンタ達〜何喋ってんのよ〜ファーストをどかしてよ〜〜」


「すやすや、すやすや」


「綾波、寝るなら歯を磨いてからだよ」


「うん、すやすや、すやすや」


「も〜〜ファースト、寝相良すぎ〜〜」















幸せな家族、この幸せを使徒に壊させるわけにはいかないわ。








 一人の時だった頃のミサトさんの思いは叶えられましたね。

 シンジ君達と一緒に無事に年を越せそうです(^^)

 来年も良いお姉さんとしてシンジ君達と幸せに生活しないといけないですね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 年越しそば