要望
毎日暑いなあ、ちょっと動いただけで汗が出ちゃうよ。さあて今日の晩御飯は何にしようかな、そうだ今の時間はテレビで料理番組をやっていたんだ。
「ないないないないな〜〜い!」
ん?リビングからアスカの声が聞えるぞ、部屋に居てもわかるほどの大きな声だ。
「アスカ〜大きな声を出してどうしたの?」
「ハサミがないのよ」
「ハサミ?何に使うの」
「本の袋とじを開けたいのよ」
あ〜アスカがいつも買っている少女マガジンね、ええとハサミは・・・
「はいハサミだよ、そこの戸棚にいつも置いてあるからね」
「ありがと」
一件落着だね、さあてテレビを見よう。
今日は涼しく素麺を作ろうかな、それに冷奴もいいよね。
「んげ〜〜〜」
「なんだ?」
ミサトさんの部屋から不気味な声が聞えてきたぞ。
「ミサト〜五月蝿いわよ!奇声なら外に出て行ってから叫んでよ!」
「んわ〜〜困ったわ〜〜」
ミサトさんが部屋から出てきた、何が困ったんだろう?
「ミサトさんどうしたんですか?」
「ああシンちゃん、ちょうど良かったわ。シャツのボタンが取れちゃったのよ、付けてくれない」
「ええ良いですよ」
「サンキューさっすがシンちゃんね。お礼にお姉さんの熱いチュ〜〜をしてあげましょうか」
「な、何馬鹿なこと言ってんのよ!」
「あら〜〜アスカ居たの?気がつかなかったわ」
「目の前にいたでしょうが」
僕が言葉を発する前にアスカが反応したよ、どうしてだろう?
「あらごめんあそばせ、小さくて気がつかなかったわ。その点お姉さんは胸がきつくてボタンが弾けとんだのよ」
ミ、ミサトさんそんなに胸を寄せてあげて僕を見ないで下さいよ。
「小さいって何がよ?アタシだってあるわよ、ちゃんと!」
「ん〜〜どれどれ〜〜?」
もみもみ
「あ、あん!なにするのよ」
「うん、まあまあね。でもまだまだ私には及ばないわね」
「う、うるさいわっあんっ」
「うんうん、感度もよろしい。シンちゃんなら喜ぶわよ」
「な、なんでバカシンジがでてくるのよ、ひゃん!」
「でも、若さゆえの過ちはおかさないようにねん」
「バカミサト」
「んじゃ、シンちゃんボタンお願いねっってシンちゃん、鼻血が出まくりじゃないよ」
「え、あ?うわっ」
鼻の下を触った手を見たら血だらけだった。
「バカシンジ!変な想像していたんでしょう」
「し、してないよ」
「ほら早く拭きなさいよ。そのままじゃ貧血になって倒れるわよ」
「あ、うん」
アスカがティッシュで僕の鼻血を拭いてくれた。
「ほら横になんなさい」
「うん」
「シンちゃんアスカに優しくされて良かったわね〜」
「あ、はい」
「五月蝿いミサト〜〜あっちへ行け〜〜」
「はいはい、お姉さんは退散しますよ。シンちゃんボタンお願いね」
「はい」
ミサトさんは部屋へ逃げ帰っちゃった。
「シンジ大丈夫?」
「うん、横になったら良くなったよ」
「アタシのお陰よ」
アスカのお陰?
「だから今日の晩御飯はスパゲッティーがいいなあ」
あ〜そういう事ね。
「うん、アスカのお陰だね、晩御飯はスパゲッティーにするよ」
「やったあ〜ありがとうシンジ」
アスカが優しいときは何かがあるんだよなあ。でもいいか。
夏休み中の葛城家はちょっと騒がしい?シンジ君に休まる暇はありません。
アスカちゃんにハサミを渡したり、ミサトさんにボタン縫いを頼まれたいと・・・そしてちょっと嬉しい事もありました(^^)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 要望