あ〜〜あ、折角の休みなのに雨、梅雨時は嫌になっちゃうわね。

 何もする事が無いから家でゴロゴロ、テレビは面白いのやってないからDVDでも見ようかしら。

「アスカ〜ちょっとそこどいてくれる?」

「ん〜〜な〜に〜?」

 アタシは転がりながらリビングの隅へ移動したわ。

「よっこいしょっと」

 シンジがいっぱいの洗濯物を床に置いたわ、邪魔すぎよ。

「真ん中に置かれたら邪魔よ」

「ゴメンゴメン、今から畳むんだよ」

「あっそ」

 今日の洗濯は乾燥機使ったみたいね。まあ雨続きじゃ仕方が無いわね。

「ふんふんふ〜〜ん」

 シンジったら鼻歌なんか歌って畳んでいるわ、まるで主婦みたい。

「ん、どうしたの?」

「別に〜楽しそうに畳んでいるのね」

「そう見えるかな?」

「見えるわよ、アタシの下着を畳んでる時が特にね」

「な、何言ってんだよ〜」

「ふふふ、シンちゃんってエッチねえ〜〜」

 ふふ、からかったら真っ赤になっているわ。

「エ、エッチじゃないよ〜そんなに言うんなら畳むの手伝ってよ」

「や〜〜よ。これからDVD見るんだもん」

 畳むのはシンジにお任せよ。

「そんなんじゃお嫁にいけないよ」

「いけなくてい〜〜もん」

 別に洗濯物を畳まなくてもお嫁にいけるし〜それに〜〜

「シンジが貰ってくれたら良いんだけどね」

「ぶっ!な、何言っているんだよ」

 ふふ、また赤くなっているわ。

「アタシは本気よ〜シンジのお嫁さんになろうかな〜」

「そ、そんな事言っているとミサトさんみたいに行かず後家になるよ」

「ならないわよ〜〜って、あ」

 アタシはある人物の気配を感じて自分の口を塞いだわ。

「シ〜〜ンちゃん・・・」

「ミ、ミサトさん」

 シンジがゆっくりと後ろを振り向いたわ、もう終わりね。

「行かず後家って一体誰の事かしら?」

「あ、あの・・・その・・・さあ」

「そういう事を言う口はこのせくち〜ぼでぃ〜で塞いであげるわよ」

 むにゅ〜〜

「うぎゅ〜〜」

「ほれほれ〜〜苦しみなさ〜〜い」

「あ、ミサトやめなさいよ」

 ミサトが垂れ乳でシンジの顔を塞いでいるわ、ちょっとムカつく。

「んふっふ〜アスカには出来ない技よね」

「だ、誰ができないのよ。アタシだってその気になればできるわよ」

「それじゃあやってみる?」

「くっ」

 ミサトのやつ、アタシにも仕返しなんて陰険だわ。

「シンジッ!いつまでも牛女の谷間に埋もれてないで早く出てきなさいよ」

「はあはあはあはあ・・・危うく逝き掛けるところだったよ」

「わお〜シンちゃんってエッチねえ、イキかけるなんてお姉さんドキドキよん」

「もう〜〜ミサトはあっちに行けえ〜〜〜」

「お〜〜恐っ!じゃあ私はそろそろ退散するわね〜〜」

 クッションを投げつけたけどミサトには当たらなかったわ。

「バカシンジッいつまでのニヤニヤしてんじゃないの、いやらしいんだから」

「あ、ああ、ごめん。お花畑が見えていたんだ」

「いつまでも五月蝿い!さっさと畳むの教えなさいよ」

「え?」

「えじゃない、アタシも洗濯物畳むから畳み方を教えなさいよ」

 アタシの下着でニヤニヤされたら気持ち悪いわ。

「あ、うん。畳み方はね・・・」

「言っておくけど手伝うんじゃないからね。アタシの洗濯物だけを畳むんだからね」

「ふふ、わかっているよ」

「何笑ってんのよ〜」

「別に〜〜」

「ふ〜〜んだ」

 雨の日にシンジと一緒に洗濯物を畳むのを手伝ってあげる・・・じゃなくてアタシのだけ畳むだけなのよ。


 ジメジメした梅雨時期、暇を持て余すアスカちゃんと主夫シンジ君とだらしないミサトさん。

 洗濯物を畳むだけなのに騒がしい3人でした(^^;)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 雨