初詣で
元日から快晴とは気持ちが良いわ〜今年は良いことあるかしら?
おせち料理でお腹いっぱい食べて元気いっぱい、さあ初詣でに行くわよ。
「ミサト〜シンジ〜初詣でに行きましょう」
「うん、今から準備をするよ」
「zzz〜」
ミサトは酔い潰れて寝ているわ、まったくお正月から飲みすぎなのよ。えいっ!
パチッ!
お尻を叩いてやったけど起きないわ、放っておいてシンジと行こっ。
初詣では歩いていける近くの神社へ行くの毎年恒例ね。本当は遠くの大きな神社へ行ってみたいんだけど、ミサトのバカがお酒を飲むから行けないのよね。
「アスカ、ご機嫌だね」
「まあね、天気も良いしお年玉も貰ったからかしら」
ミサトからのお年玉、今年は去年より多かったから嬉しかったわ。
「今年の目標は何かある?」
「目標?目標ねえ〜」
何かあるかしら・・・ええと。
「地球侵略!」
地球はこのアスカ様の前に平伏すのよ。
「アスカ〜僕達は使徒から地球を守っているんだよ」
「そんなの建前よ、アタシの本当の目的は地球侵略よ!」
その気になれば一日二日で地球はアタシのもの!
「はいはい、歩かないと置いていくよ」
「ああ、ちょっと待ちなさいよ〜」
アタシが拳を握り締めて力説していたらシンジの姿がはるか前方に・・・も〜〜アタシが地球侵略したら真っ先にアタシの下僕にしてやるんだから。
「多いね」
お昼過ぎているけど、まだ参拝客が多いわね。
「お参りしましょう」
「うん」
財布から小銭を取り出して・・・いくらが良いかしら?確か五円が良かったのよね。賽銭箱に五円を・・・えいっ!
「アスカ〜そんなにおもいっきり投げなくて良いんだよ」
「良いじゃない、賽銭箱が大きいんだから投げたくなるのよ」
次は鈴を鳴らして。
ガランガラン!ガランガラン!
「うおおおお!」
「アスカ、鳴らしすぎだよ」
「良いじゃない、こうやって鳴らしたほうが神様も気付くのよ」
「恥ずかしいよ〜」
「地球侵略への第一歩よ」
「もしかして神頼み?」
「違うわよバカ、アタシの頼み事はシンジと・・・な、なんでもないわ」
「僕と?」
「何でもないわよ、バカ!おみくじ引きに行くわよ」
「ちょ、ちょっと待ってよ」
も〜顔が赤くなっちゃったじゃないのよ。
「シンジッお金!」
「お金?」
「おみくじ代よ」
「おみくじ代ってお金持っているじゃないか」
「下僕が払うのが当然でしょ、早く渡しなさい!」
「わかったよ〜これで良いですか?お嬢様」
「わかればよろしい」
シンジからお金を貰って、おみくじを引くわよ〜〜〜
「とええええ!」
「気合入れすぎだよ」
「気合を入れないと大吉を引かないのよ。ズバリこれだわ!」
光り輝くおみくじ、アタシの本能が大吉と言っているわ。
「さあアタシの大吉、姿を見せなさい。はあああ!」
「おみくじ開くのに気合入りすぎだよ」
「大吉だから気合が入るわよ。さあ大吉よ〜〜〜・・・吉・・・」
「ぷっ吉、気合を入れたのに吉とは」
「う、五月蝿いわね、笑うんじゃないのよ。それよりアンタはどうなのよ?見せてみなさいよ」
「僕は大吉だよ」
「げっ」
大吉をアタシに見せながらのドヤ顔、シンジのくせに生意気だわ。
「アタシの吉と交換しなさいよ」
「えっ嫌だよ」
「アンタは吉で十分よ」
「僕だって大吉が良いよ」
「渡しなさいって、シンジのくせにアタシに逆らうなんて一億万年早いわよ」
「ちょ、ちょっと押さないで・・・うわっ!」
「きゃっ!」
シンジがおみくじを渡さないから足がもつれて倒れちゃったじゃない。って・・・
「ア、アンタ、手をどこにやってんのよ!」
「どこって、柔らかい・・・」
モミモミ
「あ、あんっていつまで揉んでんのよ〜バカ〜〜!」
バッチン!
スケベシンジに一発ビンタをしてやったわ。
「い、痛っ〜〜でも早速大吉の効果が出たかな」
「ええい!ここで死ね!」
「ぐえっ!」
正月早々死を選ぶとは本当にスケベシンジだわ。
お正月、シンジ君とアスカちゃんのデート?ではなくて初詣で。
ハイテンションなアスカちゃんにちょっと困ったシンジ君ですが、最後は大吉の効果がありました?
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 初詣で