鬼退治

 私、霧島マナ!

 愛するシンジを守る為に、日夜戦い続けているの。

 今日もシンジに忍び寄る魔の手が・・・

 こっそりとシンジを尾行していたら、赤鬼がやって来たわ。

 くっ!憎き赤鬼、シンジをたぶらかすのね。今日は丁度節分、鬼退治には良い日だわ。

 このネットで調べて作った豆爆弾、赤鬼に投げつけて殲滅よ。

 おっと、その前にシンジに被害が及ばないように、赤鬼を麻酔で眠らせなくちゃね。

 ふふふ、この象も眠らせる強力な麻酔薬の吹き矢を赤鬼に目掛けて・・・

 プッ!

「はっ、殺気!」

 プス!

「はううzzz〜〜」

 ああっ赤鬼がシンジを盾にして吹き矢を防いだわ。

「シンジッシンジッ!アタシをかばって倒れるなんて、誰よ?アタシを狙う奴は!」

「ちょっと〜〜シンジはかばってなんかないわよ、無理やり盾にしたんでしょうが」

「あっ鋼鉄、アンタの仕業ね」

 しまった、つい出てしまったわ。

「ばれてしまっては仕方がないわ。よく私の攻撃に気がついたわね、褒めてあげるわよ」

「フンッ、毎年の今日は何故か狙われるから用心しているのよ」

 流石だわ、これが鬼の力なのね。

「鬼は退治されるべき、さあ心置きなく死んでちょうだい!」

「アタシは鬼じゃないわよ」

「くらえ〜〜特製の豆を〜〜!」

 ド〜〜ン!ド〜〜ン!

「えっ?」

 投げた豆爆弾を避けている。

「フン、当たらなければどうということはないわ」

「こ、これが赤鬼のSAL」

「誰がSALよ!あったまきたわ。見せてもらおうか、鋼鉄の豆爆弾の性能とやらを!」

 くっ赤鬼が三倍の速さで向かってくるわ。ええいありったけの豆爆弾をお見舞いしてやるわ。

 ド〜〜ン!ド〜〜ン!ド〜〜ン!ド〜〜ン!ド〜〜ン!ド〜〜ン!

「当たれ、当たれ!当たれ〜〜どうして当たらないのよ〜〜!」

「坊やだからよ、さあアタシを狙った事を後悔しなさい。アタシのこの手が光って唸る!アンタを倒せと輝き叫ぶ!必殺!アスカフィンガー!!!」

 ヤバイ、この手に捕まれたら再起不能になってしまうわ。こうなったら・・・

「ええいっ!」

「何?」

 逃げる事ができないなら、愛するシンジの為に相討ちも仕方がないわ。とっさに豆爆弾を赤鬼の手に突っ込んだわ。

「シンジさよなら、幸せになってね」

 ドオ〜〜〜ン!






「う・・・相討ちとは、鋼鉄恐るべし・・・」

 や、やったわ・・・赤鬼を倒したわ。爆発の影響で身体が痛いけど、シンジを助けないと・・・

「碇クン、行きましょう」

「レ、レイさん」

 いつの間にかレイさんがシンジを担いでいるわ。

「ま、待って〜」

「うふふ、漁夫の利ね」

「ま、待って〜シンジ〜〜・・・」

 ま、まさかレイさんにシンジを捕られるとは迂闊だったわ・・・ガクッ!


 節分の主役は赤鬼アスカちゃん?

 マナちゃんはアスカちゃんを倒す為に奮闘しますが相討ちに、レイちゃんが得しました(^^;)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 鬼退治