サンタ
「はい、アスカ、クリスマスプレゼントだよ」
「はあ?」
バチン!
アタシはシンジに一発ビンタをかましてやったわ。
「い、痛いなあ!何をするんだよ!?」
「アンタバカァ〜?クリスマスプレゼントを舐めてない?」
「舐めてる?」
「そうよ、クリスマスプレゼントならアタシが寝た後にこっそりと枕元に置いておくもんでしょうが、それを中途半端な時間に渡すなんて、美少女の夢をぶち壊す気なの?」
「美少女?どこに?」
シンジがアタシを無視して周りを見回したわ、殺す!
「アンタねえ〜クリスマスに自分の身体を真っ赤な血で染めたいらしいわね」
「じょ、冗談だよ。じゃ、じゃあ寝たら枕元に置いておくよ」
「ダメよ、待ちきれないから今から寝るわ」
「今から?」
「そうよ、パジャマに着替えるから五分後に来なさい」
「わかったよ」
んふふ、早く着替えて寝るわよ。アタシは急いで部屋に戻ったわ。
急いでパジャマに着替えて・・・そうだ!サンタの帽子を買ったんだわ、それもかぶって靴下を枕元に置いて・・・後はシンジが来るのを待つだけだわ。
さあシンジ来なさいよ〜
って来るのが遅いわよ、何やってんのよ〜緊張するじゃないのよ。
そういえば寝たふりしているところにシンジが来るのよね。何だかドキドキしてきた。
あっ足音が聞こえた、シンジが入ってきたわ。アタシに気遣っているのか足音が静かだわ。
でも近づいてくるのがわかる。プレゼントは何かしら?
今プレゼントを置いたわね、ここで起きるのもちょっと変だからシンジが出て行ってから起きようっと。
・・・って、プレゼントを置いてからシンジが出て行ってくれないわ。ずっとアタシの寝顔を見てるみたい。そりゃあ美少女の寝顔が可愛いのはわかるけど照れるじゃないのよ。
プニ
ちょ、ちょっとホッペをつついてきたわ。そりゃあアタシのスベスベとした天使のホッペに触りたいのはわかるけど、アタシは寝たフリをしているのよ。
ピト
こ、今度は唇に指を当ててきたわ。ちょ、ちょっと何やってんのよ、アタシのマシュマロのように柔らかい唇は魅力的でしょうけど触りすぎでしょう。
モミ
あああ、胸を触ってきたわ、それに揉むなんて・・・アタシの美乳を揉みたいのはわかるけど、ちょ、ちょっと、あ、あん。
モミモミ、モミモミ
こんの、アタシが起きない事を良いことに卑猥なことをするなんて、万死に値するわ。あ、あん。
う、うう揉むのが激しくなってきたわ。シンジがこんなにワイルドなんて・・・って
「こんのやめなさいよ!って」
目を開けて居たのはミサト…
「おっはよ〜〜サンタさんが居なくなるまで起きたらダメよん」
「ど、どうしてミサトが、シンジは?」
ミサトは仕事に行っていたはずなのに。
「さっき帰ってきたのよ、シンちゃんには買い物に行ってもらったのよ」
「え〜」
「ふふふ、残念そうな顔してるわね〜シンちゃんにそのまま揉まれていたら危なかったわよ」
「バ、バカ!シンジはそんな事しないわよ〜〜!」
「お〜お、真っ赤な顔して照れちゃって、それは私からのプレゼントよ」
「プレゼント?」
枕元に置かれたプレゼントはさっき見たのと違うわ。
「そっ、シンちゃんからのプレゼントはシンちゃん自身から貰いなさい。もう正体がわかっているんだしシンちゃんから手渡ししてもらったほうが嬉しいでしょう」
「うん」
まあサンタの正体はわかっているから・・・
「それじゃあ、私は行くわね〜〜」
「ええ、ってちょっと待てい〜」
「どしたの?」
「綺麗にしめたつもりでしょうが、アタシの胸を揉んだ事は許せないわよ」
「あ〜はは〜ごめ〜〜ん、ちゃあんとシンちゃんにはアスカの胸を柔らかさを伝えておくわ〜〜」
「ミサトのバカ〜〜」
ミサトむかつくわね〜ミサトへのプレゼントはけりで十分だわ!
シンジ君からのプレゼントを期待していましたが、突然ミサトさんが乱入。
アスカちゃんが寝ているフリをしている事をいいことにやりたい放題、アスカちゃんは災難でした(^^;)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION サンタ