誕生日

 今日はシンジの誕生日、あんなバカでも毎年誕生日がくるのよね。

 誰も祝ってやらないと思うから、アタシとミサトが祝ってあげるわよ。

「シンちゃん、誕生日おめでとう〜」

「ありがとうございます、ミサトさん」

「シンジ、おめでとう」

「ありがとう、アスカ」

 ケーキはアタシが選んで買ってきたわ、大好物のイチゴがたくさん乗っているの、美味しそう〜〜

「シンジッ、早く火を消して食べましょう」

「うん、わかったよ」

 シンジがローソクの火を消したわ、誕生日はやっぱりこれよね。

「さあて切り分けるわよ」

 アタシは切り分けて2人に渡したわ、もちろんアタシのケーキはイチゴがたくさん乗っているところよね。

「あら、アスカのケーキにたくさんイチゴが乗っているわね」

「目の錯覚よ」

 確かにアタシのケーキにはイチゴがたくさん乗っているわ。

「アスカ良いなあ〜」

 シンジも羨ましがっているわ。シンジもイチゴが好きなのよね。

「しょうがないわね、今日はアンタが主役だから交換してあげるわよ」

「ありがとう〜」

 嬉しそうな顔しちゃって、こっちまで嬉しくなるわ。


「美味しい〜〜」

 甘い生クリームにたくさんのイチゴ、これを選んでよかったわ。

「アスカ、イチゴあげるよ」

「えっいいの?」

「うん、アスカも好きだろ」

 なかなか良い所があるじゃないの、遠慮なく頂くわ。

「おいし〜〜」

 ホッペが落ちちゃうわ。

「あらあら、仲がいいわね〜シンちゃん、お姉さんにもイチゴちょうだい〜〜」

「あ、はい良いですよ」

「こらミサト〜何シンジの取ってんのよ」

 シンジのイチゴが無くなっちゃうじゃない。

「アスカだって貰ったでしょ〜」

「アタシだからいいのよ、ミサトはダメ」

「あら〜〜アスカなら良いの〜〜アスカはシンちゃんにとって特別なのね」

「そ、そんな事ないわよ。イチゴならアタシがあげるわよ」

「え〜〜アスカからなの〜?お姉さんはシンちゃんから貰いたいわ〜〜シンちゃん、あ〜〜んして食べさせてん」

「あっ、はい」

 ちょ、ちょっと何してんのよ。

「ん〜〜シンちゃんの愛情の味だわ」

「はは、大げさですよ」

 バカ!何言ってんのよ、イチゴは美味しいに決まっているでしょうが!

「ふふ、シンちゃん、お子様のアスカにも食べさせてあげないとすねちゃうわよ」

「え、どうしてですか?」

「それはまた今度話してあげるわね」

「??」

 シンジはやっぱり鈍感ね。

「アスカも食べさせてほしいの?」

「べ、別に食べさせてほしくなんか・・・あ〜ん」

 ミ、ミサトが言うから仕方なく食べてあげるわよ。

「アスカ、美味しい?」

「う、うん」

 ミサトが居て恥ずかしかったけど、美味しかったわよ・・・シンジ誕生日おめでとう。


 シンジ君の誕生日、ミサトさんとアスカちゃんに祝ってもらいました(^^)

 シンジ君が主役ですがイチゴは2人に食べられました(^^;)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 誕生日