真夏の夢
「ふう〜〜今日も暑いなあ」
こう暑いとため息と汗しかでないよ、僕はその日いつもと同じように買い物をして炎天下の中を汗を流して家に帰った。
「今日もサッパリしたものでいいや」
暑いとサッパリしたものが食べたくなっちゃうから、日本人の定番そうめんに冷奴、今日のご飯はこれで決まり。
家はクーラーがきいているから天国なんだよなあ、さあて涼むぞ〜〜
「ただいま〜〜〜」
玄関を開けるとそこはパラダイス・・・・・本当にパラダイスだった。
「おっかえり〜〜〜」
「なっ?アスカ、なにその格好は?」
びっくりしたよ、アスカの格好はどうして家の中でその格好をしているなんて。
「はあ?見てわかんないの、水着よ水着」
そうアスカは水着を着ていたんだ、ビキニの赤と白のストライプを。
「そ、それはわかるけど、どうして家の中で?」
「雰囲気よ雰囲気、こっちに来なさい」
雰囲気?何だそれ、僕はアスカと一緒にリビングに向かったら・・・・
「シンちゃん、おっかえり〜〜〜」
「ミ、ミサトさん!」
またびっくりしたよ、部屋中に観葉植物が置いてあって、天井からは大きいライトが付いていた。ミサトさんは黒のビキニ・・・・ってほとんど紐だなあれは・・・・見ていて恥ずかしい。サングラスをかけて椅子に座ってビールを飲んでいた。いつのまに部屋をこんなにしたんだ?
「これはいったい?」
「ちょっちね南国をイメージしてリフォームしてみたの、シンちゃんも焼く?」
・・・・・・・僕は言葉を失った、リフォームってこれはリフォームって言うんだろうか?ミサトさんのする事だからなあ。
「シンジ飲み物買ってきた?」
「ん?あ、ああ牛乳ね」
「はあ〜?トロピカルドリンクよ、このイメージに合わせたらトロピカルドリンクに決まっているじゃないの」
何だよそれ?僕はこの状況を今知ったのに無茶苦茶だぁ。
「買ってきてないよ」
「まったく、役に立たないわねえ〜何年主夫やっているのよ」
何年ってそんなにしていないよ、それに僕は主夫じゃないよ。
「じゃあ早く買ってきなさい」
どうして僕が買いに行かなくちゃいけないんだよ、アスカが行けばいいじゃないか!と言いたいけど言えないからまた出かける事にしよう・・・とほほ。
しょうがない、買ってきたものを置きに台所へ・・・・・って、これはまた・・・・・
「はあ〜〜〜・・・・・」
台所の状況を見てまたため息がでちゃった。かき氷をつくったみたいで床中水浸し・・・・・帰ってきてから片付けよう。
もう一回汗をかかないといけないのか・・・・・僕は家を出た。
そんなこんなでまた汗をかいて買い物をして帰ってきたら・・・・・涼しいと言うより寒い。クーラーが強すぎるよ。
「シンジ〜〜〜早く持ってきて〜〜〜」
アスカの声が聞こえた、リビングへ行くと・・・
「うわっ二人とも」
「遅かったわね、早く出しなさい」
「ついでにビールも持ってきて」
ガンガンにクーラーをきかせて毛布を巻いて座っていたんだ。
「寒いんなら消せばいいのに」
「ノンノン、これが良いのよ。寒くて暑い、夏はこうでないとね」
・・・・・ミサトさんの考え方がわからない。
「シンジ、ジュース」
はいはい、袋から取り出すとアスカに渡した。テーブルにはかき氷を食べた器が沢山あった、ひいふうみい・・・・二人で何杯食べたんだ?
それにしても寒いなあ、長袖あったかな?って持っているわけないや。何か羽織っておこう。
そんなこんなで今日のご飯、本当はそうめんと冷奴だったけど暖かいものにしたんだ、すると二人は・・・
「何よこれ?暑い時に熱いものなんて、アンタ何考えてんのよ」
「シンちゃんがいやがらせをするぅ〜〜〜〜」
・・・・・・・・・早く寝よう・・・・頭痛くなっちゃった。
風邪を引かないようにしておかないとね。
そして次の日・・・・・・
「う〜〜ん、う〜〜〜〜んお腹いたいぃ〜〜〜〜〜」
「頭痛い〜〜〜へっくしゅん」
案の定二人とも風邪とお腹が痛くなった・・・・・分りきっている事なんだけど二人とも気づかなかったのかな?
「お腹いたいよ〜〜〜〜」
「頭痛いよ〜〜〜〜」
「はあ〜〜・・・・・・・・・」
二人の看病をしなくちゃいけないと思うとまたため息がでちゃうよ。二人とも昨日一日だけのパラダイスだったけど今日は地獄だね。
本日はアスカちゃんに加えミサトさんもへっぽこでした(笑)
暑くなるとクーラーをガンガンにきかせたくなりますが毛布をつかうまでとは・・・
シンジ君は二人の面倒を、大変だあ〜〜〜
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 真夏の夢