ちょっちレイちゃん、その8
「あれってなんか、おかあさんって感じがした」
シンジの言葉にレイは・・・・・
ぽっ!
頬を桜色に染めるのであった。
(あれって雑巾を絞っていた時・・・・・・おかあさんに見えるの・・・・・)
ぽっ!
頬を桜色に染めるのであった。
(碇クンのおかあさん・・・・・私のおかあさんはリツコおかあさん・・・・・でもお姉さんって呼ばないと怒るのは何故?)
(おかあさんよりお姉さんって言われる方が嬉しがるのは何故?葛城三佐もおばさんなのに美少女って自分で言っている・・・・恥ずかしくないのかしら?)
(美少女・・・・・アスカが良く自分で言っているわ・・・・自称美少女・・・・・でもSAL)
(美少女は・・・・私・・・・・碇クンも私が美少女だと言ってくれる・・・)
ぽっ!
頬を桜色に染めるのであった。
(でも私をおかあさんって感じって・・・・何?)
(これは一般に言う、味噌汁を作ってくださいってプロポーズの変化形なの?)
ぽっ!
頬を桜色に染めるのであった。
(嬉しい、碇クン遠まわしに言うなんて照れ屋さんなのね・・・味噌汁も作ってあげる・・・・)
ピ〜ンポ〜ン!
「は〜〜〜〜い」
葛城家、呼び鈴にシンジの声が響いた、扉を開けるとそこには・・・・
「おや、綾波いらっしゃい」
「ただいま、碇クン。いいえアナタ」
「へっ?」
言葉にシンジは一瞬呆気に取られた。レイはユックリ靴を脱ぐと揃えてリビングへ向かった。
「あら、レイ遊びに来たの」
リビングにはミサトが大の字に寝転んでTVを見ていた、休日なのにデートの予定も無い三十路前。
「いいえ、お掃除です」
「「えっ?」」
シンジとミサトは言葉の意味がわからなかった。レイは持ってきたバックからホウキ、チリトリ、ハタキ、雑巾を取りだし三角巾を頭にかぶった。
「ねえ綾波、何をするの?」
「お掃除」
「掃除?」
「ええ、プロポーズ謹んでお受けします」
シンジに向かって正座をすると三つ指をついて深深と頭を下げた。
「ええっ?プロポーズ?」
驚くシンジ、まったく身に憶えが無い。
「うっほ〜〜〜シンちゃんやるう〜〜〜」
当然、保護者であるミサトからからかいが入るが、内心はちょっと羨ましい三十路前。
「あ、綾波!プ、プロポーズって何だよ、僕はそんなのしてないよ」
「学校で言ってくれたわ」
ぽっ!
昼間の情景を思い浮かべ、頬を染めるレイ。
「おおう!学校でプロポーズとは大胆ねえ〜〜」
「い、言ってないですよ〜〜〜」
シンジは学校でのレイとの会話を思い出すが、プロポーズの言葉を言った覚えはない。
「言ってくれたわ『あれってなんか、おかあさんって感じがした』って」
ぽっ!
昼間の情景を思い浮かべ、頬を染めるレイ。だが2人は・・・
「「・・・・・・・・」」
固まっていた。
「綾波それって・・・・」
「レイ、すんごい勘違い」
「ぽっ・・・お掃除します」
呆れた二人も何のその、レイはマイペースで掃除をするのであった。
シンジ君の言葉でレイちゃんが頬を赤らめればプロポーズになります(爆)
三角巾をかぶってハタキを持っているレイちゃん、良いですよね〜〜〜
リビングがすんだら次はシンジ君のお部屋を掃除ですね。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION ちょっちレイちゃん、その8