朝のひととき

 朝は清々しく目覚めたい、でも忙しい主夫な僕にそれは無理、朝早くおきてみんなのご飯を作らないといけないからね。

 あ〜〜〜あ、一度で良いから遅く起きて誰かがご飯を作ってくれないかなあ。

 ご飯を作るとしたら、ミサトさんは・・・悪いけど作っても食べたくないね。

 アスカは・・・トーストに目玉焼きは作れるからアスカに作ってもらいたいなあ、メイドさんの格好をしてもらって起こしてもらう・・・萌えで良いなあ〜〜〜・・・でも実現は無理だね。

 今日も朝一番に起きてご飯を作って・・・ふう〜〜〜慣れちゃったから時間に多少の余裕ができるのでちょっと休憩。

 ヤカンに水を入れて火にかける。戸棚からこの前買った自分専用のカップを取り出して、リツコさんから貰ったコーヒーを飲むのが朝のちょっとしたひととき。

 コーヒーの粉末を一さじ入れてヤカンが沸くのを待つ・・・

「ふあああ〜〜おはよ・・・」

「おはよう」

 アスカがあくびをしながら起きてきた、この後目覚めのお風呂。シャンプーは昨日買っておいたから大丈夫だ。





 ぴ〜〜〜〜

 沸騰した、火を止めてカップに注ぐと・・・

「う〜〜〜〜ん、良い香り」

 コーヒーの香りがわかるなんてちょっと大人かな、そして一口。

「・・・にがっ」

 まだ砂糖無しは苦いよね、苦いと感じるからまだまだ子供かな。でも苦味の残った後味がちょっと良いかも・・・悪いかな。

「砂糖を入れて」

 子供な僕は砂糖を入れなきゃ飲めないね。

「う〜〜〜ん、美味しい」

 コクとキレとまろやかさがあるね、流石リツコさんが飲んでいるコーヒーだ。

「さあてもう一杯飲もうかな」

 再び作ろうとした時・・・

「あ〜〜〜おなか減った〜〜〜今日は何かな〜〜〜?おっ目玉焼き焼き〜〜〜」

「朝のお風呂は最高ね〜〜〜」

 ミサトさんが起きてきてアスカがお風呂から上がってきた。二人ともご飯の時だけは元気なんだよね。

「「「いただきま〜〜〜す」」」

 朝の僕だけの時間はこうして終わりを告げる、また明日が楽しみだなあ。


 シンジ君のちょっとした自由時間ですね。

 家事で忙しい主夫シンジ君、リツコさんから貰ったコーヒーを独り占め(これくらいは当然でしょうか、二人とも飲まないのかな)こうしてリツコさんの毒牙にかかっていきます(笑)コーヒーマニアになったらどうしよう。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 朝のひととき