ぐうたら

「はあ〜〜〜〜」

 ク-ラーの効いたリビング、アスカは転がっている。

「うひ〜〜〜〜」

 ク-ラーの効いたリビング、ミサトは転がっている。

「はう〜〜〜〜」

 ク-ラーの効いたリビング、レイは転がっている。

「あのね〜〜〜三人とも」

 エプロンを着けたシンジが呆れて三人を見下ろしていた。

「ん〜〜〜なんなの?ジュース持ってきてくれたの?」

「ちがうわよ、ビールよね。シンちゃん、あんがと〜〜〜」

「エプロン姿が・・・ぽっ」

 シンジの声に気が付くと三人は一斉に振り向いた。

「違いますよ、真昼間から寝転んでだらしないですよ」

「良いじゃない、夏休みなんだから」

「暑い日はクーラーの効いた部屋でごろごろするのが至極の贅沢よん」

「転がりが良いの、碇クンも転がってみて」

 部屋は涼しい、外との気温差はかなりあり快適である。

「もう、ご飯食べた後に寝転んだら太りますよ」

 ピキッ・・・

 シンジの発言に室温が五度下がった。

 ゴゴゴゴゴゴゴ

 擬音と共にユラリと立ち上がるアスカとミサト、表情は髪に隠れて見えない。

「シ〜〜〜ンジ」

「シ〜〜〜ンちゃん」

「な、なななな・・・」

 二人の気迫に後ずさりするシンジ、暑くないのに背中に冷たい汗が流れた。

「そういう発言は今後に繋がると思いなさい」

「そうよシンちゃん、その若さでにたくないでしょ」

「は、はい」

 死の匂いがシンジの身体に流れた、もう一度「太る」と言えばその瞬間に生きていないだろう。生きたいのでおもいっきり首を縦に振った。

「よし、喉が渇いたから飲み物持ってきて」

「私もねん♪」

「はい・・・」

 再び寝転がるアスカとミサト。シンジは諦め台所に飲み物を取りに行ったのであった。

(あ〜〜〜怖かった、二度と太るなんて言わないぞ)


 ぐうたら女性人にシンジ君はどうしようもできないですね。

 「太る」禁句を言ってしまいましたね。アスカちゃんとミサトさんは鬼に変身(笑)レイちゃんは太らないんでしょうね、そのまま寝転がり。

 シンジ君、死を覚悟(笑)しましたが、大丈夫でした。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION ぐうたら