葛城家の人々

 僕は碇シンジ、中学二年生でエヴァンゲリオン初号機のパイロット・・・そして葛城家の主夫。

 はあ〜〜〜中学二年生にして主婦じゃなくて主夫、僕って不幸だなあ。

暑〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い

ちょ〜〜〜〜〜〜暑〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 台所に居てもリビングから聞こえる二人の叫び、確かに暑いけどそれは外の暑さ。家の中はクーラーが効いていて逆に寒いくらいなんだけどね。

「「暑すぎ〜〜〜〜」」

 ミサトさんとアスカきれいにユニゾンしているよ、こういう時だけ息が合うんだね。

 はっくしゅん!!

 う〜〜〜寒い、これで暑いだなんて二人ともどういう身体しているんだろう。

「クエクエ〜〜」

 ペンペンはこの温度に喜んでいるね、外に出たら速攻でへばっちゃうね。

 よし!昼ごはんのソーメン完成、二人ともお腹空かしているだろうな。




「ごはんできたよ」

「ごはん〜?食欲わかないわ」

「夏バテ〜〜〜」

 床に大の字に寝転がっている二人、ごろごろごろごろ・・・・転がってテーブルにちゃんと着くんだよね。

「「いっただきま〜〜〜す!!」」

 ずるずるずる〜〜〜

「はあ〜〜〜ずるずるずる〜〜〜」

「ふう〜〜〜ずるずるずる〜〜〜」

 二人とも食欲が無いって言っていたけど、勢い欲食べているよ。

「ソーメンに乗っているサクランボ、風流で良いわね」

「あ〜〜〜こらミサト!一人で食べないでよ」

 サクランボを奪い合う二人、いっぱい乗せているだから奪い合わなくても良いのに。

「アスカ、まだあるから大丈夫だよ」

「これば一番大きいのよ」

 確かにミサトさんが取ったサクランボが一番大きい、アスカこだわるからなあ。

「へ、へ〜〜〜〜ん。これは私のよん」

「あ〜〜〜アタシのサクランボ」

 アスカの健闘空しくサクランボはミサトさんの口へ。アスカ怒っている、食い物の恨みは恐ろしいかな。

「アスカ、みかんの缶詰があるから持ってくるよ」

 みかんの缶詰もソーメンに合うからね。

「本当?ミサト、みかんはアタシのものだからね」

「じゃあサクランボは私のね」

「だめ〜〜〜サクランボもアタシんの!」

 二人ともご飯になると元気になるんだよね。じゃあ僕は缶詰を取ってこよう。






 ・・・缶詰を持ってきた僕は一瞬気を失ったよ。

「はあ〜〜あんまり食欲わかなかったわね」

「そうね〜〜〜シンジ、持ってくるの遅いわよ」

 お昼ごはんのソーメンがすでに無くなっていた、五人分したのに。

「もう食べちゃったの?」

「そっ、美味しかったわよ流石シンちゃんね」

「そのみかんデザートに貰うわよ」

 夏ばて、食欲がわかないって言っていたのに、五人分をペロリと食べちゃう二人って・・・食欲がわいていたらこの倍食べるんだろうな。

 ・・・それより僕は一人前も食べていない。はあ〜〜〜僕が夏ばてになりそうだよ。


 シンジ君から見たミサトさんとアスカちゃん、女性陣はだらしないですね。

 暑くて夏ばて?な二人、当然食欲はわきません・・・が食べていますね(笑)

 こんな二人相手に頑張るシンジ君、不幸な主夫ですね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 葛城家の人々