MS11
「博士!どうしてアスカに情報を漏らしたんですか!」
レイは怒っていた、最高機密であるMSスーツパワーアップをリツコは子猫の写真五枚でアスカに喋ったのである。
「い、良いじゃない、だって子猫が可愛いんですもの」
「・・・」
子猫の写真を眺めてうっとりするリツコに呆れた。
「また新しいMSスーツを作ってください、アスカに秘密で」
「良いけどまたアスカが来たら喋ってしまいそうだわ」
「・・・これで」
レイはポケットから封筒を取り出しリツコに渡した。
「何かしら?・・・こ、これは!!」
「生後一ヶ月の猫です」
「か、可愛い〜〜〜〜〜〜!!」
封筒に入っていたのは子猫の写真、十枚であった。
「アスカに秘密にしてもらえますね」
「ええ、良いわよ。それでどんなMSスーツが希望なの?」
「はい・・・」
子猫の写真で引き受けるリツコ、写真さえ渡せばなんでも作ってくれるMAD SCIENTIST
「ふっいい風だわ」
アスカはベランダで腕を組み仁王立ちで外を見つめていた。
「このMSスーツを装着していると世界征服が出来そうな気がするわね」
キュべレイMSスーツに身を包み恐ろしいことを考え隙あらば世界征服を実行しようと企んでいた。
「アスカ〜ベランダに立って何してるの?洗濯物を干すんだけど」
洗濯物を干すシンジにとってベランダにいるアスカは邪魔でしょうがなかった。
「ファーストが来るのよ」
「綾波?遊びにくるの」
「違うわよ、感じない?ニュータイプの感覚がファーストが来るって告げているのよ」
「は、はあ〜そうなんだ」
オールドタイプのシンジにはニュータイプのアスカの感覚がわからない。
キラッ!
その時、アスカ達の前方で何か光った。
「来たっ!」
「えっ?」
アスカはベランダから逃げるように飛び去った、しかしシンジには何かわからなかった。
ドオオオオオオオオオオオーーーーーー!!
「んぎゃ〜〜〜〜〜〜!」
光はベランダを突き破りシンジを飲み込んだ。
「ファースト!!その姿は」
「アスカ勝負しに来たわよ」
「今のはハイメガ粒子砲ね、相変わらずおっそろしいわね」
「今度は負けないわ」
レイの装着しているMSスーツはZZガンダム、先ほどの光は頭部にあるハイメガ粒子砲であった。その光に飲み込まれたシンジは・・・
「は、ははは、はは・・・掃除が大変だ・・・」
髪の毛が燃えてアフロになり口から煙を吐いていた。
「さあこのハイメガ粒子砲の餌食になりなさい」
「ふっ誰がなるもんですか、こっちにだって秘策があるんだからね」
「えっまさか博士が?」
レイはまたリツコが情報を漏らしたと思った。
「安心しなさいリツコから聞いてないわよ、聞いてたらお小遣いが無くなっちゃうもん」
子猫の写真はお小遣いで買っているのでまた聞き出そうとすればお小遣いが無くなってしまう。
「それじゃあ・・・」
「ふっそれはアタシのニュータイプとしての感よ!さあ来なさいアタシの可愛い分身!」
パチンッ!
アスカが指を鳴らすとベランダから何かが飛び出してきた。
「あれは!」
「ふっふっふ、そうよ量産型キュべレイ、アタシのダミープラグを積んであるわ」
アスカと同じ身長の量産型キュべレイが十体レイの回りを取り囲んだ。
「さあ降伏しなさい、そうすれば命は助けてあげるわ」
「・・・くっ」
「無駄よ!行けキュべレイ達」
ドオオオオオオオーーーー
バシューバシューバシューバシュー!!
「きゃっ〜〜〜〜!」
レイはハイメガ粒子砲を発射したが多勢に無勢、二機のキュべレイを破壊するだけでファンネルの総攻撃を食らい地上に落ちていった。
「ふっアタシとキュべレイMSスーツに敵は無いわ」
両腰に手を当て勝ち誇るアスカ、一方落ちていったレイは・・・
「また負けた・・・しくしくしくしく、アスカには勝てないの?しくしくしくしく・・・今度こそ・・・」
涙を流して再戦を誓うレイであった。
レイちゃんZZガンダムでまたもやアスカちゃんに勝負!
ハイメガ粒子砲で勝利!とはいかなかったですね、アスカちゃんのニュータイプの感でレイちゃんが来るのを予想していましたね。そして量産型キュべレイで対抗しましたね。
結果はアスカちゃんの三勝、レイちゃん勝てるのかな?
どなたかCGを描いてくれると嬉しいですね。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION MS11