MS\








ソロモンよ、私は帰ってきた〜〜〜〜!!!!







































「いつ見ても星の屑作戦は良いわね〜〜〜」

 MADの研究室、リツコは『起動戦士ガンダム0083』のDVDを見ていた。

「やっぱりガトーの台詞は良いわね、私も言ってみたいわ。ネルフよ私は帰ってきた〜〜〜〜!!!!て言って核弾頭を発射したいわ」

 核弾頭発射に瞳を輝かす危ないリツコ。

「GP-02Aを作っちゃおうかしら、核弾頭もおまけで・・・そしてネルフの頭上から・・・フフフフ」

 口元が歪み眼鏡が無気味に光る、MADなら本気でやりかねない危険がある。

「ステイメンも良いわね〜〜〜暇だし何か作っちゃおうかしら」

 暇ではない、リツコが暴走している間、部下が一生懸命不眠不休で働いているのである。

リツコッ!

 作るMSを考えている時、ドアが開き叫び声が部屋中に響いた。

「あらアスカ、何か用なの?」

 来客はアスカであった。額には汗、肩で息をしており走ってきたようである。

「ファーストにとんでもないもの作ったでしょう」

「レイに?あ〜〜MSスーツね、素晴らしいできよ。まさに革命的な発明ね、自分の才能が恐いわ」

 眼鏡を中指であげると知性をひけらかし自慢する。

「アタシにも作ってよ」

「アスカも欲しくなったのね、赤い彗星、シャアザクで良いかしら?」

 アスカのトレードマークは赤、ガンダムで赤といえばシャアである。

「いやよあんなカッコ悪いのは」

「カッコ悪くないわよ、ザクは傑作品よバリエーションも多種多様あって汎用性にすぐれているのよ」

「だってタコみたいな顔が嫌だもん」

「そうなの?シンジ君はカッコいいって言っていたわよ」

「アタシは嫌なの」

 男の子と女の子の価値観の違いであろう。

「じゃあズゴックなんかどうかしら?」

「ますます嫌」

「じゃあゲルググ」

「ちょんまげが嫌」

「じゃあジオング」

「足が無いじゃないの」

「よく知っているわね」

 なぜか詳しいアスカであった。

「MS大図鑑を見せてよ、気に入ったのを探すから」

 リツコから『MS大図鑑』を借りるとページをめくっていった。





「う〜〜〜ん、なかなか良いのが無いわね」

 なかなか気に入ったのが見つからない。

「・・・百式なんて良いけどゴールドだからちょっと派手ねえ〜・・・何か良いのは!!こ、これだわ」

「見つかったの?」

「ええ、アタシにピッタリのMSだわ、これでお願いするわ」

 見つけたMSをリツコに見せるアスカ、満足げである。
















「ねえ綾波」

「何?」

 場所は変わって一般道、シンジは買い物袋を下げ隣にはレイが歩いていた。

「それずっと着ているの?」

「これの事?」

「うん」

 シンジが言ったのはレイが着ているRX-78-2ガンダムのMSスーツ、気に入ったのかずっと着ていた。

「着てはいないわ装着しているの」

「そ、そうなんだ」

 レイの美少女に加えMSスーツで注目の的である、一緒にいるシンジは少し恥ずかしかった。

「マグネットコーティングしてもらってRX-78-3にしようと思うの、碇クンはどう思う?」

「い、良いんじゃないかな」

「ならそうする」

 シンジにはわからないが顔を赤らめるレイであった。

ファ〜〜スト!!

「アスカの声?どこだろう」

 アスカの声が二人に聞こえた、シンジは辺りを見回してみるが見当たらない。

「あそこ」

「あそこ?あ〜〜〜〜!!アスカまで

 レイが指したのは空であった。そして降りて来るアスカにシンジは驚いた。

「ふっふっふっふ、どう?アタシのMSスーツは」

「それはキュべレイMK-2、赤色・・・プルツー専用ね」

「綾波詳しいね」

 アスカの装着しているMSスーツはキュべレイMK-2プルーツ専用であった。

「そうよ、飛行形態が美しいキュべレイよ、そしてアタシに似合う赤、どうかしらシンジ、似合うでしょう」

「あ、うん似合うよ」

 露出した太ももに鼻を伸ばすシンジであったが・・・

 ザシュッ!

ぎゃっ!!!

「碇クンのえっち」

 嫉妬したレイにビームサーベルで背中を切られるシンジであった。

「こらファースト、シンジを殺す気?」

「出力は抑えてあるから死なないわ」

「そ、それでも痛いよ・・・」

 女の嫉妬は恐いと思いながら気絶した。

「あっシンジ!ファースト、アンタねえ〜〜」

 お尻のファンネルコンテナが上がると赤いレオタードが見えた、シンジが見たら鼻血ものであろう。そしてファンネルが宙を飛んだ。

「ファンネルが、あなたニュータイプなの?いいえ違うわ強化人間SALね」

「誰がSALよ!アタシの天才的な能力があればファンネルなんてお茶の子さいさいよ、行けっファンネル!」

 無数のファンネルがレイを襲う。

 バシュ〜バシュ〜!

「くっ」

 レイはシールドを使いビームをかわし反撃する。

 バシュ〜バシュ〜

「ふっ、そんなの当たらないわよ」

 アスカはショルダーバインダーを大きく羽ばたかせると蝶のように舞、ビームをかわしていった。

「えっ?きゃっ!!」

 不意を付かれたレイはファンネルの攻撃により左腕のパーツが破損した。

「殺傷力は無いけどパーツを壊すだけの破壊力はあるわよ」

「負けないわ・・・」

 レイはビームサーベルを抜くとアスカに切りかかった。

「特攻ねえ〜〜戦いは美しくないとね」

「あっ」

 飛ぶアスカ、振り下ろされたビームサーベルは空を切った。

 バシュ〜!

「きゃっ」

 今度は頭部パーツを破壊した、その衝撃でレイは倒れこんだ。

「ふふ〜〜〜ん左腕にに頭を破壊、ガンダムの最期に相応しいわね」

「シナリオでは相打ちよ」

「それはジオングが相手の時よ、アタシのMSスーツはキュベレイMK-2、時代はZZのMSよ」

「くっ」

 不敵に笑うアスカに緊張して唇を噛むレイ、隙を見せればやられてしまう。

「サヨナラ、ファ〜スト」

 全てのファンネルが一斉にレイを攻撃した。






















きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!


























「さっすがアタシの選んだMSね強い強い〜」

 戦いに勝利したアスカ、ショルダーバインダーを広げ空中散歩を楽しんだ。




「しくしく、しくしく負けた・・・負けちゃった」

 道に倒れ破損したMSスーツが痛々しいレイ、涙が頬を流れ行く。

「おかあさんに新しいMSスーツ作ってもらわなきゃ」

 次の戦いに向けて新しいMSスーツを考えるレイであった。


 アスカちゃんもMSスーツが欲しくなってリツコさんにおねだりしましたね。

 赤い彗星とおもいきや選んだMSはキュベレイMK-2、曲線で女性的なMS、デザインが良いですね。

 そしてレイちゃんと対決、結果はアスカちゃんの勝利。レイちゃん次の戦いはどんなMSスーツで出撃するのでしょうね。

 どなたかCGを描いてくれると嬉しいですね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION MS\