夏の恐怖
毎日続く猛暑
暑い
暑いと言えば・・・
怪談
う〜〜ん、ちょっと強引すぎたかな
暑いときは怪談で涼しくなるのも良いんだけど
今日の話しは僕が・・・
本当に体験したゾッとした話し・・・
ううう、思い出しただけで・・・
血を吐いちゃう・・・
吐かない、吐かない
じゃあ話すよ・・・
・・・
・・・
駄目だ、思い出すと気分が悪くなっちゃうよ
・・・
・・・
でも頑張って話すよ・・・
「シンちゃ〜〜んカキ氷作るけど食べる?」
「あ、はい頂きます」
ミサトさんが自分で食べるかき氷、ついでに僕の分も作ってくれるみたいだ
これはラッキーと思い返事をしたのが悪かった
「んじゃシロップは何が良い?」
「イチゴでお願いします」
カキ氷はイチゴが定番、メロンやレモンも良いけどイチゴだね
「イチゴね、わかったわ」
「ミサトさん、自分のシロップにビールは駄目ですよ」
「うっ、良いじゃない〜〜〜」
カキ氷にビールをかけるミサトさん、酒徒だね
「駄目ですよ、ご飯まで我慢してください」
暑いからビールの消費が増えて生活費が火の車なんだよね
「う〜〜〜ん、シンちゃんのいけずぅ〜〜〜良いでしょ?」
僕のホッペをつんつん突くけど駄目!
「じゃあかけて良いですけど、ご飯のビールは抜きですよ」
「おおうっ、そうきたか」
悩むミサトさん、悩むものなのかなあ〜
「しょうがない、我慢するか」
そうそう、我慢してください。ビール腹になりますよ。ってこれは言えないけどね
「んじゃ、作ってくるわ〜〜」
「はいお願いします」
ミサトさんは軽い足取りで台所へ、僕はTVでも見てよっと
「は〜〜い、お待ち〜〜〜」
「あ、ありがとうございま・・・す?」
僕の前に置かれたカキ氷、だけど氷の色が・・・
「ミサトさん」
「ん?なあに」
「氷に色が付いてますけど」
そう赤いイチゴのシロップに氷が黄色とは?
「あ〜それね、カレーを凍らしておいたのを使ったのよ」
「はあ?カレー」
僕は一瞬耳を疑った、カレー?
「そっ、以前作ったカレーを凍らしていたのを思い出したの」
「それを使ったと」
「そっ、普通の氷じゃつまんないでしょ、これぞミサトスペシャルカレーカキ氷よ」
・・・つまんないって、普通の氷がつまんないの?
「さあさあ、食べてちょうだい。腕によりをかけて作ったんだから自信あるわよ」
腕によりをかけてって、削っただけじゃないですか・・・
それにこのカレーは・・・
以前食べて気絶した・・・
ミサトさん特製のカレーハザード
「ん?シンちゃんどうしたの食べないの?美味しいわよ」
・・・ミサトさん、美味しいそうに食べてるよ
イチゴシロップとカレー氷のハーモニーが絶妙なのかな?
た、食べなきゃいけないのかな・・・
でも食べたら・・・死
「あ、あの僕お腹痛くなってきちゃったから、残念だけど食べられないや」
自己防衛本能が働いた、俗に言う仮病
嘘だけど、この嘘は神様も許すよね、きっと・・・
「そう?それじゃあしょうがないわね。食べないなら貰うわよ」
「あ、はい、どうぞどうぞ」
ふう〜〜〜助かった
僕は助かったんだ〜〜〜
僕が体験した恐怖
ミサトさん特製カレーカキ氷
思い出しただけで身も凍る話し
夏は怪談ですね(笑)ミサトさんの作るかき氷は普通じゃない、凍り部分がカレーで出来ています(笑)
その犠牲になったシンジ君、でも防衛本能が働いて食べなくてすみましたね。もし食べていたら・・・今ごろ(^^;)
身も凍るお話しでした(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 夏の恐怖