リツコさんの発明、ミサトに負ける
「さあて、大掃除を始めるぞ〜〜〜」
「クエクエ」
年末の大掃除は主夫シンジにとって活躍の場、ペンペンと共に気合を入れる。
「アスカは自分の部屋を掃除してね」
「や〜〜よ、めんどくさいもん」
アスカはリビングで横になり雑誌を読んでいた、掃除は自分には関係ないようである。
「そうはいかないよ、掃除をしないと年を越せないよ」
「アンタがしてよ任せるわ」
「やっても良いけど要るものと要らないものがわからないけど良いの?」
「それは困るわね・・・じゃあ今年はやめて来年するわ」
先に延ばして掃除をやらずに済ませようとするが・・・
「ちゃんとオヤツを用意してあるから、大好きなプリンだよ」
「えっ?プリンなの、ようしさっさと終わらすわよ〜〜」
オヤツに釣られて部屋に戻っていくアスカであった。
「単純だなあ〜〜」
「クエクエ」
頷くペンペンであった。
「さあ僕達も掃除しようか」
「クエ」
腕を捲くるシンジ、ここで笑みがこぼれた。
「ふふふ、いつもなら大変なんだけど今日は違うんだよな」
「クエ?」
シンジの言葉に首を傾げるペンペン、意味がわからない。
「リツコさんから良い物を貰ったんだ」
シンジは自室に何かを取りに戻った。
「じゃ〜〜ん、これだよリツコさん特製自動掃除機」
「クエ」
「これは自分で埃や汚れを見つけて綺麗にするんだよ」
「クエクエ〜」
驚くペンペン、リツコの発明にしてはまともである。
「A.IにMAGIのコピーが使われているんだって最強の掃除機だね」
「クエクワ」
「さあてスイッチを入れて」
シンジがスイッチを入れると掃除機は自動的に動き出しリビングを綺麗にしていく。
「うわ〜〜凄い、これなら楽にすむぞ」
「クエクエ」
驚く一人と一匹、人力で行ったら一時間はかかる作業を五分で綺麗にしたのである。
「流石リツコさんだ尊敬しちゃうよ」
「クエクエ」
「さあて次はミサトさんの部屋だ」
「クエ」
移動する一人と一匹、ミサトの部屋に入るとそこは秘境であった。
「うわ〜〜〜凄い汚れようだ、これでよく生活できるね」
「クワ〜〜」
ミサトの部屋はゴミだらけ、この中でよく生活できると感心する反面呆れもあった。
「さあてここも綺麗にしてくれよ」
掃除機をはげますとスイッチを入れた。
ボンッ!!
「うわっ爆発した」
「クワ〜」
スイッチを入れた瞬間掃除機は爆発して粉々に砕け散りリビングで集めたゴミが四散してしまった。
「げほっごほっ・・・ど、どうして爆発したのかな?」
「クエクエクワクワ」
「えっ?掃除機が部屋の汚れに負けて爆発したの?」
「クワ」
「そうかあ〜〜〜そんなに凄いんだ」
ペンペンの言葉に納得するシンジ、ただ呆然と散らかった部屋を見つめるしかなかった。
「はあ〜〜〜掃除が大変だぞ・・・」
「クワ〜・・・」
何時間かかるであろうかミサトの部屋の掃除、一人と一匹は肩を落としたのであった。
大掃除にシンジ君とペンペンは気合十分。アスカちゃんはオヤツでお掃除(単純です)
リツコさんから貰った自動掃除機、主夫シンジ君にとっては大助かりのアイテムです。
リビングの掃除ではその威力を発揮してくれましたがミサトさんの部屋では爆発・・・恐るべしミサトさんの部屋(^^;)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION リツコさんの発明、ミサトに負ける