SAMURAI DRIVE
「シンちゃ〜〜ん、アスカ〜〜、ドライブ行くわよ〜〜」
はあ?またミサトの三段腹が変な事を言い出したわ。
「いや〜よ、行かない」
「僕も」
シンジも当然行かないわよね、だって命が危ないんですもの。
「行こうよ〜〜こんなに良い天気なのよ、家に居たら罰が当たるわ」
いい天気でも罰が当たっても家に居たいわ。
「一人で行ってきなさいよ、そしてスピードの限界まで走ってくれば」
そのままあの世行き・・・おっと物騒な事考えちゃったわ。
「一人じゃつまんないもん、行こうよ〜〜〜」
バタバタバタバタ
あ〜〜あ寝転がって手足をばたつかせたわ、まったく世話がかかる子供ね。
「ねえシンちゃん、行こう〜」
「僕、死にたくありませんから・・・」
「安全運転するから〜〜」
口でも言っても怪しいわ、ハンドルを握ると性格が変わっちゃうからね。
「ねえアスカ〜〜〜」
次はアタシに振ってきたわ、アタシも行きたくないのよ・・・!そうだ!
「アタシ行っても良いわよ」
「本当?さっすがアスカちゃん」
「アスカ行く気なの?」
「ええ、アンタも来るのよ」
シンジも来なくちゃね。
「ええっ、僕も?」
「そっそしてペンペン!アンタも来るのよ!」
「クエエエッ?」
ペンペンは驚いたわ、自分は蚊帳の外って感じでノホホンとTVを見ていたけど、アンタが来ないとアタシの計画が台無しになるのよ。
「そう、いっつも家に居たら身体が腐っちゃうわよ、たまには外に出なさい」
「クエクエクエ〜〜!!」
首を振って嫌がっているけど絶対に行ってもらうわよ。
「ねえペンペン、焼き鳥になりたくなかったら行くのよ、拒否権は無いわよ」
「クエクエクエ!」
うんうん、首を縦に振って行く気満々ね。
「じゃあミサト行きましょう」
「よっしゃあ〜〜みんな行くわよ」
お〜〜〜〜〜!!ってアタシとミサトしかこぶしを突き上げてないわ、シンジとペンペンは顔が真っ青になっている。
「さあ乗っちゃって〜〜〜」
ミサトは運転席に座って飛ばす気満々ね、よしよしシナリオ通りね。
「ペンペンは助手席に乗りなさい、アタシとシンジは後ろに乗るわよ」
「クエ?クエエ」
「えっ?僕が助手席じゃないの」
いつもはシンジが助手席なんだけど今日は後ろよ、絶対に後ろ!
「そったまにはペンペンが助手席でも良いんじゃないかしら、ミサトもそう思うでしょ」
「そうね、隣でヘブンズドライブを体験してちょうだい」
「ク・・・クエエ!」
ふふ、ミサト上機嫌でアタシのシナリオに気づいてないわ、おっとペンペン逃がさないわよ。
「んじゃレッツゴ〜〜!」
ゴオオオオオオオオ!!
エンジンが爆発しそうな音ね、さあアタシのシナリオの発動よ!
キュルキュルキュルキュル!
いきなりスピンターンとはミサト張り切っているわね、よしアタシも。
「きゃっシンジッ」
「ア、アスカ大丈夫?」
「うん、平気」
ふっふっふっふ、ミサトの運転だとさり気無く自然にシンジに抱きつけるわ、名づけて!『ミサトのドライブは嫌だけどシンジに抱きつけるから良いわ』よ!ちょっとネーミングセンスが悪いけど問題なし!!
グオオオオオット!!
おわっ急加速とは・・・チャ〜〜ンス!
「きゃっよろけちゃった」
「危ないアスカ」
急加速だから横によろけることはないんだけどシンジ全然気づいてないわ。ミサトは目の色変えて運転しているしペンペンは口から泡吹いて気絶しているから誰もアタシのシナリオに気づいてないわ。
「きゃっんシンジッ」
ミサトのドライブの考えようによっては楽しくなるわね、最高〜!
タイトルと内容関連がないですね(^^;)
ミサトさんとのドライブは誰もが行きたくないですがアスカちゃんの天才的な頭脳が閃きました。ミサトさんの暴走運転を利用してシンジ君に抱きつく、流石アスカちゃんです。
でもその為にペンペンが犠牲に(笑)アスカちゃんこれなら毎日ドライブに行きたいでしょうね。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION SAMURAI DRIVE