当たり

 以上がお年玉年賀はがきの当選番号です。

「はあ〜〜いっちまいも当たらなかったわ」

 テレビのアナウンスが終るとアスカはガックリ肩を落とした。

「まったく〜どいつもこいつも気が利かないわね、当たりはがきをアタシに出しなさいってのよね」

「僕は二枚当たったよ、切手シート」

 シンジはニコニコして当選はがきをアスカに見せびらかした。

「フン、四等で浮かれているんじゃないわよ。ば〜〜か」

「そんな事いって羨ましいんだろう〜〜?」

「羨ましくないもん、い〜〜だ!」

 シンジはアスカより優位に立てて少し嬉しかった。

「クエクエ」

「ペンペンも当たったのかい?」

「クエ」

 ペンペンはくちばしに一枚のはがきをくわえていた。

「あっ凄い!二等じゃないか」

 シンジは驚いた、下五桁が当たっている。

「クエクエ〜〜」

 ペンペンもご満悦である、そして当選はがきをアスカに見せびらかした。

「く・・・くう〜〜鳥の分際で〜〜う、羨ましいじゃないのよ」

 アスカ完敗である。

「綾波は当たったの?」

「うん、これ」

 レイは頷くと貰った年賀はがきを全てシンジに渡した。

「どれどれ〜〜あっ四等が当たっているね」

 メモした番号を照らし合わせていく。




「す、凄い・・・ぜ、全部当たっている」

 シンジは驚いた、レイの年賀はがきは全て当たっており、一等から四等まで全ての賞品が手に入る。

「うそっ?間違えているんじゃないの?」

「うそじゃないよ、ほら」

 半信半疑のアスカはメモを受け取ると照らし合わせていった。

「ほ、本当だ・・・」

 アスカの手からスルリと落ちるメモ用紙、放心状態である。

「それじゃあ帰るから・・・さよなら」

 レイは年賀はがきをポケットに入れると葛城家を後にした。


「一等なんて初めて見たよ・・・」

「アタシも・・・」

「クエ・・・」

 シンジ達は口をポカンと開けたまま驚き続けるのであった。









 その頃、リツコの研究室では・・・

「ふう〜〜面倒だったわね」

 リツコはコーヒーを飲んでいた、休憩のようである。そして机の上に番号が書かれている紙が置いてあった。

「MAGIを使うなんてよく考えついたわね」


 年初めの運はついているのでしょうか?アスカちゃんは残念ながら全部はずれてしまいましたね(^^)

 シンジ君は普通に当たってペンペンは流石にすごいです。

 そしてレイちゃんは・・・これはずるいでしょうね(笑)でも手伝うリツコさんは優しい?それとも半分ずつとか。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 当たり