あう〜
「ふんふんふ〜〜ん」
アスカちゃんはリビングでクッキーを食べながら陽気にファッション雑誌を読んでいます。
「これ可愛い〜」
ページをめくる毎に気に入った洋服が目に入り欲しくなってきます。
「ふんふんふんふ〜〜ん」
平和なひと時、だれも予想しない悲劇がアスカちゃんを襲おうとしていました。
「ふんふんふ〜〜ん」
ピッ
ページをめくった瞬間中指に何か刺激が走りました、アスカちゃんが自分の中指を見てみると・・・
「あっ切れた・・・」
ページをめくった時に中指を切ってしまい、ゆっくりと血がにじみ出てきました。それと同じに・・・
「いた、いたたたたたたたたた!いた〜〜〜い!」
ズキズキとした痛みがアスカちゃんを襲いました、痛さにたまらずリビングを転げ回りました。
ゴンッ!
「いた〜〜〜〜〜!」
転がりすぎました。膝を壁にぶつけてしまい痛さ倍増です。
「どうしたのアスカ?」
叫び声を聞いたシンジ君が台所からやって来ました。
「いたいの〜指がね、ゴンッってブツかって血がピュ〜〜って出てね、膝がイタタなの〜〜」
「はあ?」
シンジ君には何の事が理解できません。
「だからいたいの〜〜ほら」
「あ〜切ったんだね」
「雑誌をめくっていたらピッって切れたのよ〜いたい〜〜でね転がったら膝を打ったのいた〜〜い」
痛みがずっと続いて涙目になっています。
「救急箱を持ってくるよ」
アスカちゃんのへっぽこぶりに呆れながらシンジ君は救急箱を持ってきました。
「染みるけど我慢してね」
「やだ!」
消毒液を塗るのを拒むアスカちゃん、これ以上痛むのは嫌です。
「消毒しないとばい菌が入るよ」
「でもヤなの」
「そう、ばい菌で更に痛くなっても知らないよ」
「う・・・」
シンジ君は消毒液をしまいました。
「どうする〜?」
「ちょっとだけ塗って」
「はいはい♪」
シンジ君は楽しそうにアスカちゃんの中指に消毒液を塗りました。
「う、うええ・・・」
傷口に消毒液を塗るとアスカちゃんの瞳に涙が溜まっていきます。もう少しで泣き出しそうです。
「叫ばなかったね、偉いよ〜」
「染みるじゃないの、バカシンジ・・・」
頬を膨らませて怒りました。
「次は膝だね、ちょっと真っ赤になっているね」
「うん、ヒリヒリする」
打った膝が赤くなっています、シンジ君はシップを取り出しました。
「貼るよ」
「うん」
シンジ君はゆっくり膝にシップを貼りました。
「はあああ・・・ああ」
シップの冷たさが膝を伝わります。
「はいお終い、次からは気をつけるだよ」
「うん、ありがと」
アスカちゃんは大きく頷くと再び雑誌を見るのでした。
アスカちゃんへっぽこ最高です(笑)
手を切った後に転げ回って膝をぶつけるアスカちゃんへっぽこです(笑)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION あう〜