だらだら
「あ〜〜夏休み最高〜〜」
アスカはクーラーの効いたリビングでテーブルにジュースとお菓子を並べて極楽気分になっていた。
「アスカ〜夏休みに入ったからってだらだらし過ぎだよ」
夏休みに入っても休まる暇が無い主夫シンジ、今も洗濯に汗を流していた。
「良いじゃない、夏休みだからこそ日頃の溜まった疲れを取る絶好の機会なのよ」
「疲れって・・・いつもだらだらしているじゃないか」
「何か言った?」
「いいや別に」
クッションを抱いて転がるアスカに呆れながら洗濯を続けるシンジであった。
「うひ〜〜極楽極楽ぅ〜〜」
「アスカ〜〜宿題は早めにやっておいた方が良いよ」
洗濯を終えたシンジは干す為にやってきた、額には労働の汗が流れている。
「宿題〜?そんなの後からで良いわよ」
「早めにやっておいた方が後から楽だよ」
「はいはい後からやっておくわよ」
ジュースを飲みながらまったく聞く耳をもたない。
「後からっていつ?」
「さあね〜〜明日かな〜?それても明後日かな〜?」
「そう・・・早めにやるんだよ、後になって大騒ぎしてもしらないよ」
やる気が無いアスカにまたもや呆れるシンジであった。
「そんな事よりアンタは良く働くわよね」
「働くって・・・僕以外に誰が家事をするんだい?」
「それもそうね、ミサトにやらせたらアタシ達死んじゃうわね」
「アスカはやってくれないの」
「zzz・・・はっ今何か言った?」
「・・・」
寝たふりをして聞き流すアスカにシンジは何も言えない。
「ほらほら夏休みもそんなに働いたら疲れるわよ。ほい」
「わっはむっ」
アスカはスナック菓子を一つ取るとシンジの口に放り込んだ。
「少しは休みなさい、バテるわよ」
「うん、もぐもぐ」
また口にお菓子を放り込まれるが洗濯物は離していない、早く干さないと気になって仕方が無い。
「しょうがないわね〜〜ペンペン〜〜」
「クエッ?」
同じくリビングで寝転んでいたペンペンはアスカの声で起こされた。
「シンジの代わりにこれを干しておいて」
「クエエッ」
シンジから洗濯物を取るとペンペンに渡した。
「わああ、ペンペンに干せるわけないじゃないか」
「クエエ」
慌てるシンジだがペンペンは首を横に振りベランダに向かい、器用に干しだした。
「凄い・・・」
「でしょう、ペンペンはただのペンギンじゃないのよ」
「それは知っていたけどいつの間に」
「ほらほら、突っ立ってないで座りなさい」
「あっうん、もぐもぐ」
三度お菓子を口に放り込まれるシンジ、つかの間の休息であった。
アスカちゃん夏休みだからだらだら(いつもだらだらしていますけどね^^;)
主夫シンジ君には夏休みも無いですね。でもペンペンが手伝ってくれましたから少しは夏休みを満喫できるかな。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION だらだら