ひとときの休み
「ふう〜〜」
シンジはリビングで大の字になって寝転んだ。
「夏休みは楽だなあ〜」
夏休みに入って学校が無いので主夫シンジの疲れはかなり半減していた。
「う〜〜ん、涼しい〜〜」
クーラーの風が直接来る位置での寝転がりは極楽である。
「ふあああ〜眠たくなってきたぞ・・・」
いつも五月蝿いミサトとアスカは二人で買い物に行っており邪魔者はいない。
「帰ってくるまで一眠りしよう・・・」
心地よいクーラーの風がシンジを眠りに誘う・・・
「「たっだいま〜〜!!」」
しかし眠りは破られた、二人の帰宅である。
「はあ〜あちいあちい〜シンジ、ジュース〜」
アスカが走ってやってきた、額から汗が流れており外の暑さを物語っている。クーラーの前に来るとシンジを退かして座った。
「うわっ折角眠ろうと思ったのに〜」
「寝るのは夜にしなさい、それより早くジュース、アタシが脱水症状になったらどうするつもりなの?」
脱水症状になる雰囲気は微塵も無い。
「はいはい、ミサトさんは?」
「ミサト、あれ?どこ行ったのかしら」
二人で帰ってきたのにミサト姿が無い。
「部屋に戻ったのかしら?」
「ふ〜〜ん」
シンジは素っ気無い返事をして台所に向かった。
「うわっミサトさん」
「やっほ〜ただいまん」
台所にはミサトが居た。それも冷蔵庫の前で胡座をかきビールを飲んでいた。
「な、何しているんですか」
「何ってビールを飲んでいるのよ。喉の渇きにはこれが一番ね」
ミサトはすぐさま台所に直行しておりシンジの目を盗んでビールを飲んでいたのである。
「一番って・・・まったく」
「ぷは〜〜美味しい」
呆れるシンジ、ミサトは頬を少し赤らめてご満悦である。
「シンジ〜〜ジュースゥ〜」
「はいはい、今持っていくよ」
リビングからは催促の声、急いで用意を始める。
「はあ〜まったくこれじゃあいつもと変わらないや」
コップにジュースを注ぎながらいつもと変わらない忙しさにため息をつくシンジであった。
夏休みに入っても主夫シンジ君は忙しい。
ミサトさんとアスカちゃんが出かければ少しは休めるんですけど、それもちょっと無理そうですね(^^)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION ひとときのやすみ