決戦前日
「ふっふっふっふ、準備よしっ!」
バレンタインデーのチョコ用意したわよ、これでいつでも明日が来ても問題無いわ、さあ早く来なさい!って時間が早くくるわけないわね。
綺麗にラッピングされたチョコ、ちょっと高級で高かったけどアイツが喜ぶ顔を見たいから気にしないわ。
高級なチョコなんてそう食べる機会がないからアイツはきっと涙を流して美味しいって言うと思うわ。
・・・ゴクリ、そう思っていただけでアタシも食べたくなってきちゃった。
でも大丈夫!こんな時の為にもう一個同じのを買っていたのよね。さっすがアタシね、抜かりないわ。
早速開けて食べようっと。おっとその前に渡す練習をしないとね。
「これアタシからよ、誰からも貰えないだろうからあげるわよ。感謝しなさい」
・・・ちょっと高飛車ね、誰からも貰えないってミサトがあげる可能性もあるわよね。
「日頃お世話になっているからあげるわ、感謝しなさい」
・・・最初の台詞は良いと思うけど、感謝しなさいって何か変ね。
「アンタの為にあげるわ、感謝しなさい」
・・・感謝しなさい。がどうしても入るわね。
とにかく感謝しなさいを言わないようにしないと。・・・よしっ
「これアタシからの気持ちだから・・・受け取ってくれる?」
うお〜〜〜!!完璧ね。流石アタシだわ、惚れ惚れしちゃう。
「クエ」
「わっビックリした〜〜アンタいつからそこに居たの?」
「クエクエ」
「えっ感謝しなさいってところから?」
「クエ」
「最初からじゃない、アタシに気配を悟らせないなんてできるわね」
ペンペンが後に居たなんて、リビングじゃなくて自分の部屋で練習すれば良かったわ。
「クエ〜」
「えっ?アンタも食べたいの」
ペンギンがチョコを食べるなんて聞いた事ないわ。
「クエ」
「しょうがないわね、一日早いけどあげるわよ」
「クエクエ」
ペンペンにはもう一個買っていたチョコをあげてっと。あっ全部はあげないわよ、アタシも食べるんだからね。
ふう〜アイツが居なくてよかったわ。どれチョコの味は・・・
う〜〜ん美味しい、これは喜ぶわよ。
明日はバレンタイン、アスカちゃんのあげる相手は誰でしょうか?もちろん・・・
一人練習していたところをペンペンに見られてしまいましたね(^^;)でも一人と一匹の秘密だから大丈夫でしょうね。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 決戦前日