ミサトのGW




「ミサトさんいつもご苦労様です」


葛城家のリビング、テーブルに所狭しと置かれたビール


「わお〜〜〜ビールが沢山」


「ゴールデンウィークだから疲れを取ってくださいね」


「ありがとうシンちゃん」


ミサトはビール缶を一本持つとプルタブを開けた


・・・










「・・・サトさん、ミサトさん」

「zzz・・・う、う〜〜〜ん」

「ミサトさんもう十時ですよ起きてください」

 ミサトの部屋、シンジはミサトを揺すり起こしていた。

「十時〜?まだ眠たい〜〜〜」

「布団を干しますから起きてください、それとご飯も食べてください。片付けが残っているんですよ」

「ふ〜〜〜ん、ご飯いらない〜〜」

 ミサトは布団を頭から被るとまた眠りに落ちようとするが・・・

 ガバッ!

 布団を剥がされた。

「ダメです、今日は天気が良いんですよ。布団を干します!」

「うひ〜〜はいはい起きます」

 ミサトはくしゃくしゃになった髪をかきむしると欠伸をしながら台所に向かった。




「ふあああ〜〜日頃の仕事疲れが取れる折角の休みなのに」

「何が仕事疲れよ、そんなに働いてないでしょ」

 台所には朝食を済ませコーヒーを飲んでいたアスカがいた、彼女も先ほどシンジから起こされたのである。

「ふあああ〜いただきむああす・・・」

「また寝ようとしてる、起きろ〜〜」

 トーストをかじりながら眠りに落ちるミサトにアスカの声が飛んだ。

「はひはい起きますよ」

「ねえゴールデンウィークなんだからどこかに連れてってよ」

「今日はパス、一日中ゴロゴロすると一年前から決めていたのよ」

「何よそれ、けちんぼ」

 アスカは頬を膨らますとコーヒーを飲み干しリビングに向かった。

「シンちゃんに連れてってもらいなさい」

 トーストを頬張るとコーヒーで流し込んだ。







「さあてっと」

 朝食を終えリビングで横になりながら新聞のテレビ欄だけを読んだ。

「な〜〜んも面白いのやってないわね」

 チャンネルを変えるが午前中面白いのはやっていない。

「ミサトさん出かけてきますね」

「ん・・・」

 シンジの声に振り向くとアスカと一緒に立っていた。

「どこ行くの?」

「遊びに行くのよ、労働者はゆっくり休んでいなさい」

「はいはい楽しんできなさいよ」

「お昼は適当に済ませてくださいね、それとお布団を取り込んどいてくださいね。

「はいはい、行ってらっしゃい」

 ミサトは手をパタパタさせるとつまらないテレビに目を向けるのであった。

「ふあああ、もう一眠りしよう」

「クエエエ」

「んアンタも寝る?」

 半分眠りに落ちている所にペンペンがやって来た。

「クエエ」

「そう、一緒に寝ましょう」

「クエエエ〜」

 眠りに落ちるミサトに一生懸命羽をばたつかせるペンペン、時刻はお昼を過ぎていた。

「クエエ・・・」

 がっくり肩を落とすペンペンはお腹を押さえながら自室の冷蔵庫に引き上げていくのであった。

「休みは疲れが取れるわね・・・zzz・・・」

 そしてミサトのゴールデンウィークは深い眠りに落ちるのであった。


 労働者には疲れが取れる?長期休暇ゴールデンウィーク、ミサトさんも一労働者なのでお休み。

 家族サービスはしなくてもシンジ君とアスカちゃんはデート?手がかかりませんね。

 ずっと眠るミサトさん極楽でしょうね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION ミサトのGW