リツコ印
「あいたたた」
「あらミサト、どうしたの?」
ミサトが背中を丸めて顔を苦痛に歪めてリツコの研究室にやってきた。
「背中が痛くなっちゃったのよ、いたたたた」
「あらぎっくり腰?」
「腰じゃないわよ、背中。背伸びをしたら筋が伸び過ぎぎゃった」
ミサトは椅子に座ると顎を机の上に乗せてため息をついた。
「あらあら運動不足じゃないの?」
「そうかしら?仕事のし過ぎと思うわ」
「ぷっ」
「あっ笑ったわね」
リツコはミサトの言葉に吹きだした。
「ふふ、ごめんなさい」
「それでね、シップはない?」
「シップは無いけど塗り薬ならあるわよ」
「えっあるの?」
「あるわよ、すごく効くわよ」
リツコは戸棚からガラス瓶を取り出した。
「上着を脱いでちょうだい、塗ってあげるわよ」
「ちょ、ちょっち待って。なんかすんごい色なんだけど・・・」
ガラス瓶から見える薬の色は毒々しくとても塗られる気にはなれない。
「あら色が凄いほど効目があるのよ、さあ塗ってあげるわね」
リツコは机の引き出しから防毒マスクと手袋を取り出すと装着した。
「ちょい待て〜〜〜い、薬塗るのにどうしてマスクと手袋をするのよ」
「ちょっと匂いがきついのよ。貴女なら我慢できるでしょ、さあ上着を脱ぎなさい」
「リ・・・リツコ・・・目がイっているわよ」
リツコの瞳が普段と違う、ミサトは背筋に恐怖を感じた。
(こ、ここに居ては危険だわ)
「うふ、うふ、うふふふふ、さあミサト塗ってあげるわよ」
瓶のふたを開けると異様な煙が立ちこめ異臭がミサトの鼻腔を突いた。
「よ、用事思い出したわ、さよなら〜〜〜〜〜〜」
ミサトは一目散に研究室を後にした。
「残念だわ、せっかく実験ができると思ったのに、うふうふうふふふふふ」
リツコの瞳が怪しく輝き口元が歪んだ。
「これは碇司令で実験しましょう。うふふふふ・・・」
「うっ・・・」
「どうした碇?」
「背中に寒気が走った」
「風邪か?ちゃんと薬を飲むんだぞ」
「ふっ問題無い」
司令室、ゲンドウは薬の事をまだ知らない・・・
リツコさんMADです(^^;)背中を痛めたミサトさん、相手が悪かったですね。
リツコさん、ちゃんと塗れる薬を作りましょう。新たな犠牲者を出さないように(笑)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION リツコ印