ブラッディーマリー
部屋から眺める第三新東京の夜景は今日も綺麗
一日の戦いをおえ生きている事を嬉しく思う
しかし朝が来れば、また戦い
子供達を戦場に送り出すのは心が痛む
できれば子供たちの代わりに戦場に出て戦いたい
でもそれが出来ない自分が恨めしい
だから最高の体制で子供たちをサポートする。
出撃する時は生きて帰ってくるように祈り
帰還したら笑顔で迎えてやる
それが私に出来る役目
しかし不甲斐無いサポートで負傷する事もある
子供たちに血を流させるのは大人として失格ね
流す血は私で十分、傷つくのは私だけでいい
この真っ赤なブラッディーマリーのような血を流すのは私だけでいい
子供たちには幸せになってほしい
・・・
・・・
・・・
「不味っ!ぐえ〜〜何よこれ〜〜?
リビング、飲み物を口に含んだミサトが叫んだ、コップには赤い色の液体が入っている。
「当たり前じゃない、ビールにトマトジュースを入れるなんてバッカじゃないの。ブラッディーマリーはビールじゃなくてウォッカなのよ」
アスカはミサトが作っていたものが絶対失敗すると確信していた。
「だってシンちゃんがウォッカを買ってきてくれないんだもん」
「そんなもの買うお金はありません」
ビール以外のアルコールを買うほど余裕は無い。
「だからってビールを使うのは・・・はあ〜〜無様ね」
アスカは呆れながら溜め息をついた。
「えぐっえぐっビール損しちゃったわ」
涙目になり恨めしそうに偽のブラッディーマリーを眺めた。
「ミサトさん、どうするんですか?早くコップを洗いたいんですから処理してくださいね」
「うん、ぐすっぐすっ。勿体無いから飲むわ」
ミサトは失敗作を涙を流しながら飲むのであった。
「うげ〜〜不味い〜〜」
ミサトさんシリアスと思いきや変なことを考えますね(^^;)
呆れるアスカちゃんに冷ややかなシンジ君。ミサトさんへっぽこでした。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION ブラッディーマリー