EVA−00
「・・・」
「ニヤリ」
実験が終ったレイはプラグスーツのままエヴァ零号機を無言で見ていた。その隣にはゲンドウ、何故か不気味に口元が歪んでいる。
「どうだレイ?零号機は」
自分がデザインしたEVAに酔いしれレイの反応を見た。
「・・・」
しかし反応はなく無言である。
「な、何か感想はないのか?」
「感想?」
「そうだ、カッコイイとか迫力があるとかだ」
「・・・カッコ悪い」
ガ〜〜〜〜ン!!
ゲンドウに衝撃が走る。
「な・・・何を言うんだ、冗談だろう?」
「冗談って何?どうしてガンダムじゃないの?」
「そ、それはだな・・・色々大人の事情があるんだ」
「そうなの、ガッカリ」
ため息が出てしまう。
「そ、そんな事より、プラグスーツはどうだ?ノーマルスーツと違って良いだろう?」
プラグスーツもゲンドウのデザイン、美を追求している。
「・・・司令ってマニアなのね」
ガ〜〜〜〜ン!!
ゲンドウに衝撃が走る。
「な・・・何を言うんだ、機能と動きやすさを備えた完璧なデザインなんだぞ」
「でも萌え〜って叫ぶんでしょう、一生懸命戦っているのに不謹慎です」
「そ、そんな事はないぞ、ちゃんと応援しているぞ」
「じゃあエントリープラグ内に隠しカメラを仕掛けるのやめてください」
「な、なぜそれを!」
ゲンドウは言った後に手で口を塞いだ。
「・・・さよなら」
レイはゲンドウを見らずに立ち去った。
「レ、レイ〜〜どこ行くんだ〜〜〜」
「帰るの・・・碇クンが呼んでいるわ」
夕食は葛城家に招待されているので時間的にそろそろ行かないといけない。
「レ、レ〜〜イ!」
ケイジ内に叫び声が響いた、サングラスの下から涙が溢れている。
「・・・求人案内買って帰ろうかしら」
職を変えようと思うレイであった。
レイちゃんゲンドウに呆れてしまいました(^^;)まあ誰でも呆れてしまいますね。
ネルフの総司令がこんなので良いんでしょうか。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION EVA−00