EVA−02
「エヴァ・・・」
実験が終ったアスカはプラグスーツのままエヴァ弐号機を見て呟いた。
「あら、アスカまだ着替えてなかったの」
そこに現れたのは白衣姿のリツコであった、暫しの休憩で散歩をしていた。
「ええ」
「どうしたの?エヴァをずっと見て」
「べっつに〜〜赤色がね・・・」
「え?まさか・・・」
リツコにはアスカのつぎ出る言葉が想像できた。
「ご、ごめんなさいね。アスカはシャア専用がよかったのね」
「へ?」
「でもね版権なのよ!版権!版権がじゃまするのよ〜〜」
リツコの叫び声が静かなネルフ内に響く。
「ザクが良いんでしょザクが。それともズゴック?ゲルググ?ジオングは足が無いからダメよね。でも飾りだから良いかしら?」
「でも、やっぱりザクよね、ザクが原点だからね」
「ちょ、ちょっと」
「でもごめんなさい、シャアザクにはできないのよ。仮に造って三倍性能を良くすると三倍コストがかかるのよ!」
唖然とするアスカだがリツコは無視して喋り続ける。
「だからね、色だけはと赤色にしたのよ。ハッタリカラーね。これなら敵は恐怖に陥るわよ。あっ、でも相手は未知なる生命体使徒、ザクを知っているわけないわね〜」
「お、落ち着いて」
「アスカはシャアになりたかったのよね。マスクをかぶってみたかったんでしょ?でもね、司令がそれじゃあダメだって言って自分でデザインしたプラグスーツを作らせたのよ」
「ええっ?これって司令のデザインなの」
新事実に驚く。
「そうよ。なにか知らないけど萌え〜〜って叫んで決定したのよ〜〜〜」
ハンカチを噛み締めその場を立ち去るリツコであった。その後姿を見ながらアスカは・・・
「ネルフ辞めようかしら」
首をかしげながらロッカーに向かうアスカであった。
リツコさんちょっと暴走気味です(^^;)
弐号機のカラーリングにはこんな秘密があったんですね(笑)相手がザクを知っていれば良いんですが使徒ですからね。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION EVA−02