ハンバーガー

「さあお昼ご飯だよ」

「やった〜ご飯ご飯〜〜」

「碇クンのご飯」

 アスカとレイが時間を忘れてテレビゲームに夢中になっていたら後からシンジの声がした。時間は正午を少し過ぎていた。

「あ〜ハンバーガーだ」

 アスカとレイの前に置かれたのはハンバーガー二個とドリンク、そしてポテトであった。

「パンが安かったから作ってみたんだよ。美味しいと思うけど、どうかな?」

「シンジが作ったものが不味いわけないじゃない、いっただきま〜〜す」

 ハンバーガーを前にして急にお腹が空いてきたアスカは大きな口を開けて食べた。

「ん〜〜美味しい〜〜」

 満面の笑みを浮かべて満足である。

「・・・」

 アスカとは対照的にレイはハンバーガーをジッと見つめたまま手をつけない。

「あれ綾波、食べないの?」

「・・・うん」

 小さく頷いた。

「アンタ、どうして食べないの?もしかしてダイエット?」

「違うわ」

「ハンバーガー嫌いなの?」

 シンジの問に小さく首を横に振った。

「お肉・・・」

「あ〜アンタ肉食べれなかったわね」

 アスカは噛り付いたハンバーガーの肉を見て理解した。

「その事なら心配ないよ、綾波のは肉が入ってないから安心して食べて良いよ」

「入ってないの?」

「うん」

 レイはハンバーガーを静かに取ると小さな口で一口食べた。

「どうだい?」

「・・・美味しい」

「よかった」

 感想に喜んだ。

「肉が入ってないなら何が入っているのよ?」

「玉子・・・」

「えっ玉子?」

「そう、綾波のは玉子とレタスが入っているんだ。つまりハンバーガー風サンドイッチなんだよ」

「へ〜〜、それじゃあ食パン使えばよかったのに」

「ハンバーガーのパンが安かったんだよ」

「「納得」」

 二人はユニゾンで頷いた。

「美味しそうね、アタシにも作って」

「いいよ」

 レイが食べているのを見て欲しくなったアスカ、他人が食べているものが美味しく見える。

「アスカ、いいの?」

「へ、何がよ?」

「太るわよ」

「うっ・・・」

 レイの言葉が胸を貫く。

「い、いいのよ。、太らない体質なんだから・・・」

「自信ない発言ね。碇クン私にもう一つ作って」

「いいけど・・・」

 シンジはそこで言葉を止めた。

「太るわよ!」

 続きの言葉をアスカが言った。

「私は太らない体質だから食べても平気、太るのはアスカ」

「む・・・むっき〜〜〜!

 ニヤリと笑うレイにアスカは頬を真っ赤にして怒った。

「まあまあ怒らない怒らない、作ってくるけどアスカはいるかい?」

「うっ・・・ア、アタシは・・・」

 迷う。

「どうするの?」

「い、いらない・・・」

 泣く泣く断念するアスカであった。


 シンジ君特製ハンバーガーはレイちゃんでも食べれます、流石主夫ですね気配りが行き届いています。

 アスカちゃんも食べたかったようですが残念ながら体重が(^^;)

 お肉のハンバーガーを二個も食べたのがまずかったですね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION ハンバーガー