秘密の・・・

「こら〜〜鋼鉄〜〜起きろ〜〜」

「マナさん、起きて」



 ・・・う〜〜ん、むにゃむにゃ・・・気持ちよく寝ている所にアスカとレイさんの声が聞こえるわ、どうしてかしら?



「こら〜〜起きろってね!」

「起きてくれないの?」



 ・・・凄くはっきり聞こえるわ、リアルな夢ね。



「起きない奴は鉄拳制裁よ」

 ゲシゲシッ!

「アスカ、それはやりすぎ」

 ぐ、ぐえっ痛みも感じる、バーチャルな夢だわ・・・って。

「痛いじゃないの〜〜」

「やっと起きたわね、この寝ぼ助」

「おはよう」

 起きると目の前に赤鬼のアスカと女神のレイさんが居たわ。

「どうして私の家に居るの?」

 勝手に入ってきている、不法侵入だわ。

「昨日アンタが大事な話があるってアタシ達を集合させたんじゃないの、それなのに寝ているなんてふざけてない?」

 そうそう、昨日学校で言ったわね。今日早く家に来るようにって、すっかり忘れていたわ。

「玄関に鍵がかかっていたはずなんだけど?」

「それならアスカの怪力で壊したわ、弁償するから請求書はネルフに送っておいてね」

「納得!」

「素直に納得するな!」

「でも壊したんでしょ」

 凄い怪力ね、私は真似できないわ。

「呼び鈴押しても出てこないからムカツイタのよ、アンタのせいだからね」

 わおっ凄い理由、流石アスカね。

「で、話ってなんなの?」

「そうそう、座って座って」

 座布団を用意して、私は着替えて・・・面倒だからパジャマのままでいいや。

「マナさん、これ」

 おおっジュースにお菓子、流石レイさん、やっぱり女の子の話はこれがないと始まらないわね。



 さあ始めるわよ。

「え〜〜本日は朝早い時間お集まりをいただいて大変ありがとうございました」

 キリリと引き締まっていいわね。

「面倒ね、さっさと本題を言いなさいよ」

「最初が肝心だから言わせてよ」

 もうせっかちねえ。

「今日のお話はズバリこれです!」

 サッとテーブルに出したのは封筒、そして中身は・・・ふふ驚くわよ。

「これ〜?なんなのよ」

「中に何か入ってあるわ・・・あっ!」

 ふふ、レイさん中を見て真っ赤になったわ。

「どうしたのよ、アタシにも見せて・・・ああっ!」

 ふふふ、アスカも真っ赤になったわ。

「こ、これって・・・」

「碇クン・・・」

「そうよ、シンジの生写真よ」

 それも五十枚!凄いでしょ?

「どうしたのよ、こんなに沢山?」

「碇クンが・・・碇クンが・・・沢山・・・碇クフン」

「眼鏡君の盗撮があまりにも度を過ぎていたのでちょっと懲らしめたのよ」

 眼鏡ってクラスメートの・・・あれ?誰だっけ?名前が出てこないわ。

「何〜あの眼鏡、まだ盗撮していたの?」

「許せないわ、殲滅」

「死なない程度に闇討ちしたから暫くは動けないと思うわ、それに顔を見られてないからバレてないわよ」

「あ〜だから最近見なかったのね」

「そんな人クラスにいたのね」

 眼鏡君完全に忘れ去られているわね。

「闇討ちした時に封筒を落としたのよ、中身を見たらこれだったの。私だけ独り占めしたら二人が可哀想だから山分けね」

 私って優しいな〜〜天使のマナちゃんね。

「お〜〜良いとこあるじゃない」

「ありがとう、感謝の言葉」

 ふふふ、着替えている写真もあるのよ。皆でシンジの写真をキャーキャー言いながら見るなんて秘密の会合で楽しいわ。また暫くしたら眼鏡君を闇討ちしようっと。


 鋼鉄マナちゃん、ちょっと恐いですね(^^;)眼鏡君を闇討ち、でも眼鏡君の自業自得だから良いのかな。

 アスカちゃんもレイちゃんもシンジ君の写真に釘付け、女の子の秘密の会合ですね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 秘密の・・・