一杯
「シンジ〜シンジ〜、ジュース」
入浴直後のアスカが身体にバスタオルを巻いたまま台所にやって来た。
「ちゃんと拭いてきなよ」
濡れた髪から滴り落ちる水滴、歩いた後に足跡が付いている。
「だって暑いんだもん、早くジュースちょうだい」
「はいはい」
シンジは呆れながら冷蔵庫を開けてジュースを取り出した。
「アスカ〜そう言ってセクシー姿をシンちゃんに見せ付けているんでしょう」
ほろ酔い加減でおつまみを食べていたミサトはこの光景を見てちょっかいを出さずにいられない。
「な、何言ってんのよ!」
「赤くならない、バスタオルをガバって開いて見せ付けてやりなさい」
「ミ、ミサトさんっ」
想像したのか顔が真っ赤になった。
「なんなら私が見せてあげようかしら?」
ミサトは立ち上がるとタンクトップを脱ぎ始めようとした。
「バカミサト!」
ゴンッ!
「ふぎゃっ」
ビールの空き缶がミサトの顔目掛けて直撃した。
「いった〜〜い、なにするのよ〜いたたた」
「何脱ぎだすのよ、シンジが迷惑するでしょうが。ねえシンジ」
「あっ、う、うん」
本音は迷惑していないのだが、それを言ってしまうとアスカに殺されてしまう。
「ほ〜〜らシンジも迷惑だって言っているじゃない」
「本当かしら?ねえシ〜〜ンちゃん、私の身体見たくない?」
「か、からかわないでください。もう食べないんなら片付けますよ」
耳まで真っ赤になりおつまみを片付け始めた。
「あああ、まだ食べているのに〜」
「アンタが変なこと言うからよ」
「じょ、冗談よおつまみ返して〜」
おつまみが食べたいのでからかうのをやめた。
「まったく、シンジ早くジュースちょうだい」
「うん」
シンジはコップを出すとやっとジュースを注いだ。
ゴクゴクゴク
腰に手を当て一気に飲み干した。
「う〜〜ん美味しい、おかわり!」
勢い欲コップを前に出した瞬間・・・
パラリ・・・
数秒の停止後・・・
きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
アスカの叫び声が家中に響き渡った。
お風呂上りの一杯は冷たくて美味しいですね。アスカちゃんもお風呂後はシンジ君が入れてくれたジュースで喉を潤します。
美味しすぎて勢いがありすぎましたね、このあとシンジ君は(^^;)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 一杯