風に吹かれて

 ビュウ〜〜〜!!

「凄い風ね」

「本当だね、でも涼しくていいよ」

 曇っていて暑くないけど雨が降りそうだわ。

 ビュウウウウ〜〜

「きゃっ」

 もうっ折角セットした髪が乱れちゃったわ。

「髪の毛凄い事になっているね」

「もうボサボサ、嫌になっちゃうわ」

「家に居ればよかったのに」

 家に居ても良かったけど買い物に付いていきたかったんだもん。

「早く行きましょう」

「うん」

 ビュウウウウ〜

 本当に凄いわ、スカートじゃなくてズボンはいてきてよかった。




「あら?あれは」

 前から歩いてくる人、何だか見覚えがあるわね。

「綾波じゃないか」

 そう、ファーストよ。

「綾波も買い物かい?」

「うん」

 相変わらずな服装ね、制服ばかり着て制服しかもってないんじゃないの?

「ファースト、アンタ制服しか持ってないの?」

「・・・アナタ誰?」

 むっき〜〜〜ムカツク!

「アスカよ、アスカ!天才美少女のアスカ様よ、よおく覚えておきなさい!」

「天才美少女アスカは知らないけど、へっぽこアスカは知っているわ」

「アンタ死にたいわけね」

 こいつ絶対バカにしてるわ。

「ふふふ、冗談よ」

「本気じゃないの?」

「そうかもね」

 今度後から撃ってやるわ、覚えておきなさい。

「碇クン、風が強いわね」

 いきなりアタシは無視なの!

「そうだね、アスカなんて髪が爆発して凄いよ」

 爆発してないわよ!ちょっと乱れただけよ。

「ふふ、アスカにピッタリな髪型ね」

 ムカ〜〜〜絶対アタシに喧嘩を売っているわね。売られた喧嘩は買おうじゃないのよ。アタシの右手が真っ赤に燃える〜ファーストを倒せと・・・

 ビュウウウウウウウ〜〜!

 わっまた強い風だわ。

「あ、綾波〜〜・・・」

 あっシンジが倒れた、何故?

「碇クン、えっち・・・」

 なっファーストのスカートが風で捲れて、パンティーが・・・って、はいてない?ノーパン!

「ファースト、アンタなんでノーパンなのよ!」

 ばっちりアタシもシンジ見ちゃったじゃないのよ。

「勝負は風が強い日だって博士が言っていたの」

 リツコ〜〜どうして変な知識を吹き込んでいるのよ。

「この後の行動は・・・」

「手帳を見て確認するな〜〜」

 バシッ!

「痛い・・・」

「まったく、明日リツコによく言っておかないといけないわね。いい?リツコの言った事は嘘なの」

「そうなの?でも碇クン喜んでいたわ」

 ・・・にやけながら気絶しているけど、何かムカツク。

「シンジ!何時まで寝てんのよ、起きなさい」

「う〜〜うん、朝?」

「バカッ!」

 まったく、ほら起きなさい。

「ファースト、パンティー買ってあげるからはきなさいよ」

「どうして?スースーして気持ちいいの」

「バカッ!」

  まったく、どうして同僚はバカなのかしら?でも風が強い日にスカートはいいかもね。


 大胆なレイちゃんにシンジ君は気絶、羨ましいですね(^^;)

 アスカちゃんはからかわれるし、レイちゃんちょっと小悪魔ですね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 風に吹かれて