鬼怒


「わかってる?アタシは怒っているのよ」


アスカが怒っている、誰に対して?


当然僕にだ、そんなに怒る事なのかな?


「本当に本当に、ほんと〜〜に怒っているんだからね」


わかっているよ


「わかってない!」


本当にわかっている


「じゃあ何で怒っているかわかっているでしょうね」


うん、昨日早く寝たからだろう


「そうよ」


昨日、お喋りをしようとアスカが言ったが


僕は家事で疲れていて寝てしまった


それを怒っている


「折角お話したかったのに・・・」


ごめん、でも疲れていたから・・・


「いぢけてやる!」


そんなこと言わないで、ハンバーガーでも食べに行こう


「い〜〜や」


アイスでも食べよう


「い〜〜や」


それじゃあクレープ


「い〜〜〜〜や!」


ふう〜意固地になっちゃったよ、暫くは続きそうだな


しょうがないや、買い物に行ってこよう


「まってアタシも行くわよ」


アスカも?


「そうよ、文句ある?」


無いけど、なんで?


「行きたいからよ」


怒っているのに?わけわからないや






イタタタタ、背中をつねらないでよ


「怒っているの」


イタタタタ、頬をつねらないでよ


「怒っているの!」


イタタタタ、足を踏まないでよ


「だから怒っているのよ!」


ごめんって謝っているのに?


「誠意が感じられないわ」


はあ〜ずっとこんな感じ、僕に危害を加える為に付いて来たのか


ねえハンバーガー食べよう


「い〜〜や」


クレープは?


「やっ!」


ずっとこんなんじゃ疲れるよ、ちょっと強引にいくか


ハンバーガー食べるよ、何がいい?


「アタシは食べないわよ」


僕はお腹が空いているだ、これとこれを食べるよ


アスカはこれを食べるかい?


「・・・こっちがいい」


よし決まりだ


「それと、これとこれとこれ」


え?ええっ?


「何驚いているの?食べるんでしょ」


う、うん


食べるけど、ちょっと注文しすぎじゃないの





「次はアイスを食べるわよ」


ええっ!?


「奢ってくれるんじゃないの?」


あっうん・・・


でもちょっと・・・財布が


「アタシが怒っているってわかっている?」


う、うんわかっている


「天才美少女が怒っているの」


それは誇大すぎるな


「何その言い方は?もっと怒ったわよ〜」


怒ってないじゃないか、その不気味な笑は何だよ〜


「アイスの次はクレープよ、その次は、何にしようかしら?」


は、はうっ!まだ食べるのか?


「だって怒っているんだもん」


お、恐ろしい


今日初めて実感したよ


女性は恐ろしいって


「さあ何立ち止まってんのよ、次行くわよ」


トホホ・・・お小遣い足りるかな


 些細な事でアスカちゃんを怒らせたシンジ君、その代償はあまりにも大きいですね(^^;)

 アスカちゃんの機嫌を損ねると大変ですね、シンジ君御愁傷様です(笑)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 鬼怒