日曜大工
ごろにゃ〜〜ん・・・zzz、日曜の朝は最高ね。意識が朦朧として布団の中で転がる、最高の時間だわ。
zzz・・・今日は起きたら何をしようかな?シンジを誘ってお洋服を買いに行こうかしら。
・・・ん?何か聞こえるわ。
・・・耳を澄まして。
・・・やっぱり何か聞こえる、リビングから?
・・・な〜んか五月蝿いわね、何やっているのかしら?
「ふぁああ〜」
まったく日曜の朝から五月蝿くするなんて死刑に価するわね。
「あれ?」
リビングには誰もいないわ。
あっ
「シンジ、何やってんのよ?」
ベランダにシンジがいたわ、手にはハンマーを持っているわ。
「あ、アスカおはよう」
「何やってんの?」
「これかい、CDの棚を作っているんだよ」
「棚?」
「うん、CDが増えすぎちゃって部屋に散らばっているから整理したいんだ」
ふ〜〜ん、日曜の朝からご苦労なことね。
「どうでもいいけど五月蝿いわよ、今何時だと思っているの?」
朝から迷惑よ。
「五月蝿かったかい、ごめんごめん」
「まったく早起きしちゃったじゃないのよ」
「早起きってもう十一時だよ」
え?・・・あっ本当だわ。
「休みだからって寝すぎだよ」
「う・・・い、良いじゃないのよ。それよりご飯は?」
「テーブルに置いてあるよ」
くう〜ちょっと恥かいちゃったわ。
「さあ、あとはここを付ければ完成だ」
「え〜早いわね」
あと二三箇所釘を打つだけね。
「ちゃんと日曜大工セットが売ってあるんだよ、お手軽で安いんだ」
「ふ〜〜ん、そうなの。あっアタシが打ちたい」
見てたらしたくなったわ。
「いいけど危ないから注意するんだよ」
「うん」
平気よ、ただ釘を打ち込めば良いんでしょ。
さあ行くわよアスカ。
「え〜〜い!」
ゴチン!
「あっ!アスカ」
「・・・痛い・・・え〜〜ん!指がいた〜〜い」
いたいいたいいたいいた〜〜い。
「シンジ〜〜いたいよ〜〜」
「わあああ、大丈夫?」
「大丈夫じゃな〜い、親指がね、ジ〜ンって痺れて痛いの。え〜〜ん!」
「タオルを持ってくるからそれで冷やして」
「うん、早く持ってきて」
はう〜〜何なのよ〜難しいじゃないのよ。
「アスカ持って来たよ」
「うん、ひょえ〜〜しみる〜〜」
「アスカ、ほら痛いの痛いの飛んでけ〜〜」
シンジが打った指をさすってくれたわ、ちょっと嬉しい。
「どう、まだ痛む?」
「うん、少し・・・でもだいぶ和らいだわ」
えぐえぐ、えぐえぐ・・・痛かったけどシンジにさすってもらったら良くなったわ。ありがとうシンジ。
アスカちゃんへっぽこです(^^)
シンジ君が棚を作っているのを見て釘を打ちたくなったアスカちゃん、釘ではなく指を打ってしまいましたね。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 日曜大工