おわり

「今日で三月も終わりか〜〜」

 シンジはリビングでお茶を飲みながらカレンダーを見てシミジミ呟いた。

「な〜〜に老人くさい事言ってんのよ」

「だってもう三月が終るんだよ、早いよね」

「早くないわよ、時間は普通に経ってんのよ」

「それはそうだけど、三月が終ると悲しくなるんだよね」

「なんで?」

 寝転がりながら雑誌を読んでいたアスカはちょっと興味が出てシンジを見た。

「三月は年度末じゃないか、卒業や就職なんかで別れが多いんだよね。それを考えるとちょっと涙が込み上げてくるよ」

 瞳に涙が浮かんでくるシンジ、ちょっとセンチメンタルである。

「べっつに込み上げてなんかこないわよ。別れって言ったって今生の別れじゃないでしょう、会おうと思えば会えるじゃないのよ」

「そうだけど必ずしも会えるってわけじゃないからね。」

「ふ〜〜ん」

 シンジの入れたお茶を飲み頷くアスカは少し考えた。

「ねえ、もしアタシがドイツに帰るって言ったらどうする?」

「えっ?」

 シンジは目を真ん丸にして驚いた。

「それでもう会えないの」

「そんな事ないよね?」

「わかんないわ・・・会えないかも」

「いやだ!会えなくても僕は会いに行くよ」

 力強くアスカを見つめるシンジ、瞳が潤んでいる。

「本当に会いに来てくれるの?」

「うん、行くよ!絶対に行く!」

「ありがとうシンジ。でもドイツには帰らないから大丈夫よ」

「本当?」

「ええ本当よ」

 微笑むアスカにシンジは胸を撫で下ろした。


「・・・帰ればいいのに」

「ファ、ファースト!」

「綾波、いつからそこに」

 何時の間にかテーブルの端のほうにレイが座ってお茶を飲んでいた。

「さっきから居たわ、チャイムを押しても出なかったから勝手に上がったわ」

「綾波〜ビックリさせないでよ」

「あ〜心臓止まるかと思ったわ」

「止まって良いわよ、今生の別れでね。碇クンには私がいるから」

「なっ・・・ファ〜〜スト!」

 怒るアスカだがレイはお構い無しにすました顔でお茶を飲み続けた。

「ドイツ行きのチケットは手配するわよ、サヨナラ」

「アンタ殺す!!」

 殺意の波動が部屋中に広がっていく。

「ア、アスカ押さえて押さえて」

「これが押さえれるもんですか〜〜〜!!」

「ふふ、お猿さんね」

!!!!!!

 この後部屋に大激震が走った、シンジ達がどうなったか誰も知らない。


 三月が終わりですね、年度末で明日から新年度ですね。

 シンジ君はちょっとおセンチですね。そんなシンジ君にアスカちゃんはいたずらを(笑)でも会いに行くと言われて嬉しいですね。

 レイちゃんにはアスカちゃんは不用ですね(笑)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION おわり