ローズマリー

 ふふふ〜〜ん

 大好きなお風呂お風呂〜一日の汗を流してサッパリするわよ。

 今日の入浴剤はハーブシリーズのローズマリー、香りを嗅いだら良いわね、お肌がスベスベになりそう。

 ふんふんふ〜ん

 一パック使いきりだから次の日は別の入浴剤が楽しめるのがいいわね。

 入浴剤を入れたらかき回して、うんうん丁度良い温度ね、流石シンジお湯を入れるのが上手だわ。

 ・・・上手に入れないとアタシのビンタが飛ぶから上手になったのよね、ちょっと反省。

 湯船から立ち昇る香りが良いわね、早く身体と頭を洗って浸かろうっと。

 ふんふんふ〜〜ん

 まずは身体を洗うわよ、ボディーシャンプーをタップリスポンジにつけて泡立てて。

 一番初めに洗うのは首筋、気がついたら首筋から洗っていたのよね。その次は右腕左腕、そのあとは段々と下に・・・

 ボディーシャンプーはちょっと値段が高いのを使っているからお肌がスベスベになるわ。

 洗い終わったら泡を流して・・・次は髪よ。

 ガラッ!

「きゃっ!」

 ビックリしたわ、シンジ?

「ありゃ〜〜アスカ入っていたの?」

 ミサト〜ビックリするじゃない、シンジかと思ったわ。・・・シンジに入ってくる度胸なんてあるわけないわよね。でもちょっと期待したりなんかして。

「入っていたわよ」

「ごみん、ごみん。私も入るわ〜」

「なっ?」

 すでに裸のミサト、もう、前を隠しなさいよ!恥ずかしいわ。

「うい〜ひっく。おっ今日は何を入れたの?」

 うっ酔っているわね、ちょっとお酒臭い。

「ローズマリーよ、わからないでしょうけどね」

「わかるわよ〜どれどれ」

「あっこら!身体を洗ってないのに入るんじゃないの!」

 汚いじゃないのよ。

「はは〜ごみん、ごみん。洗ってチョ」

「はあ?」

「おね〜〜さんは仕事で疲れちゃったのよ、優しいアスカちゃんは洗ってくれるわよね」

「疲れるほど仕事してないでしょうが」

「じゃあそのまま入ろうかな〜〜」

 コイツは・・・

「わかったわよ、洗ってあげるから座って」

「サンキュ〜〜」

 まったく呆れる保護者だわ。

 ミサトだから石鹸で十分だわ、タオルに石鹸を擦って泡立てて・・・

 ゴシゴシ、ゴシゴシ

「ん〜〜気持ちいいわ〜〜ん、はあ〜〜ん、うふ〜〜ん」

「背中洗ってどうしてそんな声が出るのよ」

「だってテクニシャンじゃない、はあ〜〜ん」

「大馬鹿者」

 力を込めて憎しみ込めて洗っているのに全然意味無いわ。

「ほら、腕を出して」

「は〜〜い」

 まったく子供を洗っているようだわ。

「次は左」

「ほいほ〜〜い」

 世話焼けるわね、こんなのが上司だなんて誰も信じてくれないわね。

「次は前、自分で洗いなさい」

「え〜〜洗ってくれないの?」

「自分で洗いなさい」

「この豊満なバストに触れるチャンスじゃない、さあ洗っていいわよん」

「垂れてるのなんて触りたくないわよ」

 ったく、何を食べたらこんなに大きくなるのかしら?

「そう〜?シンちゃんは洗うと思うわよ。シンちゃんに洗ってもらおう。シ〜〜〜ンちゃ〜〜〜」

 だああ、叫ぶんじゃない!

「わかったわよ、ほら」

 ゴシゴシ、ゴシゴシ

「あんあんあん、あんあんあん」

「馬鹿な声出すんじゃないの」

「だって〜〜アスカが上手なんだもん、あんあんあんあん」

「馬鹿!!」

 あ〜〜酔っ払いを相手にするのは疲れるわ。

「ふふふ、冗談よ冗談」

「本気に聞こえるわよ」

「あとはいいわ、自分で洗うわよ」

「最初からそうしなさいよ」

 疲れるじゃない。

「ゴシゴシ洗って、泡を流して〜〜〜」

 ミサト洗うの早いわね、光速だわ。

「洗い終わったら・・・ジャッボ〜〜〜ン!!

あ〜〜〜アタシのお風呂が〜〜

「う〜〜〜ん、気持ちい〜〜〜〜」

 先に入られた、キ〜〜むかつくわ〜〜〜

「ふっふっふ、後から入って先に湯船に浸かる。これを習得するのに十年はかかるわよ」

「な・・・ミサトの馬鹿〜〜!」

 何が十年よ!アタシの楽しみ返せ〜〜


 アスカちゃんの楽しみな入浴。入浴剤で入るのが楽しくなりますね。

 でも今日はミサトさんが乱入、洗ってもらうなんて呆れた保護者ですね(^^;)

 そして先に浸かるとは後からアスカちゃんに蹴られるでしょうね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION ローズマリー