選挙

「あ〜〜五月蝿い!寝れやしないわ」

 朝、アスカが寝癖くしゃくしゃで腹を立てて起きてきた。

「しょうがないよ選挙だからね」

 すでに起きてベランダで洗濯物を干していたシンジは道路を見た。そこには各候補者の選挙カーがスピーカー全開で応援をお願いしている。

「だからって朝からやる事ないでしょうが!昼からせればいいのに!」

 春休みで遅くまで寝ていたいアスカにとってはたまったものではない。

「ミサトさんは寝ているよ」

「あれは鈍感だから聞こえてないのよ。アタシのように繊細で美少女には聞こえるのよ」

「美少女は関係ないんじゃ・・・」

「何か言った!」

「いや、なにも」

 気が立っているから余計なことは言わない方がいい。

「あ〜あ、あんなに頭下げちゃってさ、どうせ当選したらそんなのは忘れちゃうのよね」

 まだ洗濯物を干しているシンジの隣から道路を見下ろして呟いた。

「そうだね、政治家はそんなものじゃないの」

「それに公約を並べちゃってさ、実行できないのにバッカみたい」

「実行しようと思ってもなかなかできないんだよ」

「公約守る事できないんなら、切腹でもしてもらわないと気がすまないわ」

「・・・過激だね」

 まだ腹が立っているのであろう。

「まあね、国を動かすんならそのくらいの覚悟があって当然よ。アタシが介錯してあげてもいいわよ」

「ははは・・・」

 シンジは空笑をして想像した、アスカが政治家の首をはねている場面を。

「まあど〜〜でも良いけどね。ご飯できてる」

「できてるよ、顔洗っておいで」

「うん」

 お腹が満たされれば機嫌が戻るだろう。シンジは洗濯物を終えると台所に向かうのであった。


 選挙の宣伝、朝遅くまで寝ているアスカちゃんには五月蝿いですね。

 アスカちゃん過激な発言をしますね、シンジ君もちょっと驚きです。

 選挙があるときアスカちゃんは朝はずっと不機嫌でしょうね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 選挙