小休止
「ふ〜〜疲れたなあ」
実験の間の短い休憩時間、シンジは自販機にジュースを買いに来ていた。
「今日は何にしようかな」
実験がある日に飲むジュース、全ての種類を飲み尽くした。今日はどれを飲もうか考えている。
「コーラは昨日飲んだし、コーヒーはこの前飲んだし、どれを飲もうかな」
飲みたいジュースがなかなか決まらない」
「ん?え〜〜〜?」
シンジの目に一つのジュースの名前が飛び込んできた。
「納豆?」
間違いなく納豆と書かれている。
「納豆をジュースにしたのかな?それともそのまま出てくるのかな?飲んでみたい・・・でも不味そう」
好奇心が湧いてくるが買う勇気がでない。
「他のを買ったほうが良いよなあ、でも気になる」
買おうか買うまいか五分は考え続けた。
「碇クン」
「あ、綾波。綾波も買いに来たのかい?」
「ええ」
レイは頷くと手に持っていた100円を投入口に入れた。
「えっ?」
「どうしたの?」
シンジは目を疑った。
「納豆を買ったの?」
「ええ、健康に良いから」
「そ、そうなんだ。美味しいの?」
「・・・秘密」
「秘密なの」
残念がった、美味しければ買おうとしたのだが、まだ買う勇気がでない。
「へ〜〜液体なんだ」
紙コップの中には納豆色の液体が入っていた。
「ジュースだもの、サヨナラ」
「あっ」
少し飲ませてもらおうと思ったが言う前にレイは行ってしまった。
「う〜〜ん、綾波が飲んでいるだから美味しいと思うんだけどどうだろう?買ってみよう」
決心して100円を入れた。
「ドキドキするなあ」
納豆のボタンを押し、紙コップに納豆ジュースが注がれた。
「これが納豆ジュースかあ、匂いは・・・無臭か」
納豆特有の匂いは無かった。
「では味は・・・」
ゴクゴク
「!!!!!!!!!」
シンジの身体が止まった。
「な、納豆だ〜〜〜うげ〜〜不味い〜〜〜」
顔が真っ青になった。
「気持ち悪い・・・」
シンジはそれ以上飲む気はせずにトイレに捨てに行くのであった。
「綾波は良く飲めるよなあ・・・」
その日の実験結果は最悪だった。
シンジ君、買うの失敗しましたね(^^;)興味本位で買ったら無駄遣いですね。
レイちゃんも買っていましたがレイちゃんには美味しいのかな?
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 小休止