ありがとう
「シンジのバカ〜〜!!」
バッチ〜〜〜〜〜ン!
シンジを引っ叩いた、シンジが飛んだ、飛び過ぎてテレビを見ていたペンペンに当たった。シンジ、アンタ飛びすぎよ、ちゃんとご飯食べてるの?
「もう知らないんだからね!」
アタシは家を飛び出した、腹が立っていたので着の身着のまま。
・・・失敗したわ、財布を持ってくればよかった、取りに帰ろうかな・・・そんな事できるわけないわ、ホントにも〜〜シンジのバカなんだから。
は〜あ〜勢い余って飛び出したまではよかったけどお腹空いてきちゃったなあ。
グルルル〜〜
お腹の虫が鳴っているわ、お腹空いたわ、お昼まだだったのよねえ〜
こういうときの神頼みは・・・
「ふう〜〜お腹いっぱい!」
ごちそうさま〜〜シンジの作るご飯も美味しいけど、ヒカリが作るご飯も美味しいのよね。
「それで今回はどういう理由で碇君と喧嘩したの?」
「喧嘩?別に〜シンジがバカなだけだからよ」
本当にバカなんだもん。
「それだけで喧嘩はしないでしょう、何か理由があるんでしょう」
理由・・・
「理由は・・・」
「理由は?」
「・・・忘れちゃった!」
何だったかしら?怒ったついでに忘れちゃったわ。
「忘れたってアスカ・・・」
ヒカリ呆れているわ、当然かしら。
「本当に忘れたんだもん」
「まあ理由は何であれ、仲直りした方がいいわよ」
「うん・・・わかっているんだけどね、なかなか謝りづらいのよね」
「そうねえ〜私も一緒に謝ってあげましょうか?」
「い、いいわよ」
それじゃあシンジに負けたようでしゃくだわ。ってどうしてアタシが謝らなきゃいけないのよ?謝るのはシンジの方でしょ!
「アタシは謝らないわ」
「どうしてよ?」
「シンジが謝るのが当然よ」
だってアイツが悪いんだもん。
「ア〜ス〜カ〜」
ヒッ、ヒカリがちょっと切れかかっているわ。
「そんな事言っていたら碇君に嫌われるわよ」
ええっ!
「アスカから謝りなさい、きっと碇君は許してくれるわよ」
「・・・で、でも〜〜」
「デモもテロもないの!謝りなさい!」
「は、はい!」
ヒカリってこういうのは真面目なのよね、でも謝りづらいなあ。
「メールで謝ろうかな」
言いにくい事でもメールでなら言えるのよね。
「メールじゃ無機質過ぎるわね、グリーディングカードはどうかしら?」
「グリーディングカードかあ、それ良いわね」
早速ヒカリのパソコンをかりて、無料のグリーディングカードを探してっと。
「あっそれ良いんじゃない」
「これね」
可愛いお猿さんの絵のカードね、これに決め〜〜た。
「メッセージを入れないとね」
「うん」
なんて書こうかな。
「いつもわがまま言ってごめんね、これからもよろしく」
アスカ
「これでいいかな?」
「ええ良いと思うわ」
それじゃあシンジの携帯へ送信。
「これでよし、シンジ許してくれるかな〜って許して当然よ!」
「またそこで意地張っちゃって」
張ってないわよ!あっアタシの携帯にメールが、シンジからだわ。
「いつもバカばかりして怒らしてごめんね、これからもよろしく」
シンジ
シンジ・・・
ピ〜〜ンポ〜〜ン
「誰か来たみたい、出てくるわ」
ヒカリが玄関に行っている間、アタシはずっと自分の携帯を見たわ、ふふシンジらしいわね。
「アスカ」
「あっシンジ」
シンジが部屋の入口に立っていたわ、ヒカリの家に居る事がわかったんだ。あっヒカリが笑っているわ、ヒカリが知らせたのね。
「ごめんね」
「ア、アタシこそごめんなさい」
ちょっと噛んじゃったけど謝っちゃった。
「帰ろうか」
「うん」
アタシは小さく頷いたわ。
「委員長、迷惑かけてごめんね」
「いいのよ、それより仲直りできてよかったわね。
ヒカリの笑みにアタシとシンジは微笑み返したわ。
「それじゃあご迷惑おかけしました」
アタシはヒカリに頭を下げてシンジと家を出たわ。
「アスカ、もう怒っていない?」
「うん、何に怒っていたか忘れちゃったわ」
「本当に?」
「本当よ、お腹空いちゃったからオヤツ食べたいわ」
「何がいいかな」
「ん〜〜ホットケーキ!」
シンジの作るホットケーキは美味しいのよね。
「わかった、美味しいホットケーキを作るよ」
「うん」
アタシはシンジの手を握って家路を急いだわ。それにしてもアタシがシンジを叩いた理由はなんだったのかしら?
アスカちゃんご立腹、シンジ君が派手に飛びました(^^;)そこまでアスカちゃんを怒らした理由はなんでしょうね。
ヒカリちゃんちにやっかいになりましたが、メールで謝りました、するとシンジ君も・・・二人はラヴラヴですね。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION ありがとう